文学における賞のうち、
最も目にすることが多いのが、
直木賞と芥川賞ではないだろうか。
2014年の直木賞と芥川賞のノミネート作品が
先日発表されました。
最終的に受賞作品は、来年2015年1月15日(木)に
東京の築地で発表されます。
まずは2014年のそれぞれの賞の
ノミネート作品を見てみましょう。
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直木賞・芥川賞のノミネート作品
・第152回芥川龍之介賞候補作品
作家 | 作品 |
---|---|
上田岳弘 | 「惑星」(新潮8月号) |
小野正嗣 | 「九年前の祈り」(群像9月号) |
小谷野 敦 | 「ヌエのいた家」(文學界9月号) |
高尾長良 | 「影媛(かげひめ)」(新潮12月号) |
高橋弘希 | 「指の骨」(新潮11月号) |
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・第152回直木三十五賞候補作品
作家 | 作品 |
---|---|
青山文平 | 「鬼はもとより」(徳間書店) |
大島真寿美 | 「あなたの本当の人生は」(文藝春秋) |
木下昌輝 | 「宇喜多(うきた)の捨て嫁」(文藝春秋) |
西 加奈子 | 「サラバ!」(小学館) |
万城目 学 | 「悟浄出立(ごじょうしゅったつ)」(新潮社) |
直木賞・芥川賞とは
直木賞・芥川賞をあまり良く知らないけど、
とにかくこれを受賞した文学はすごいという
ような印象を持っている人も多いかもしれません。
簡単に説明しますと、実は違いはシンプルで、
芥川賞→純文学作品の優秀なものが受賞
直木賞→大衆文芸作品の優秀なものが受賞
と受賞する大賞が違っているんです。
両方とも有名な作家さんのものは対象外になるため、
この賞を受賞した作家さんの知名度がこれで一気に上がり、
その後有名な作品をどんどん世の中に残していく
という流れになっています。
綿矢りささん・宮部みゆきさん・東野圭吾さんなど、
今では有名ですが、この受賞をきっかけにブレイクしています。
なお、純文学と大衆文芸の違いですが、
純文学のほうが、どちらかと言うと、
文学性・芸術性・形式などを重点にしている小説です。
一方、大衆文学は、どちらかと言うと、
娯楽性とか商業性を重んじる小説で、
読みやすい作品が多いです。
歴代有名直木賞・芥川賞受賞作品
歴代有名芥川賞受賞作品
回 | 作者 | 作品 |
---|---|---|
25 | 安部公房 | 「壁」 |
34 | 石原慎太郎 | 「太陽の季節」 |
75 | 村上龍 | 「限りなく透明に近いブルー」 |
77 | 池田満寿夫 | 「エーゲ海に捧ぐ」 |
130 | 綿矢りさ | 「蹴りたい背中」 |
歴代有名直木賞受賞作品
回 | 作者 | 作品 |
---|---|---|
39 | 山崎豊子 | 「花のれん」 |
42 | 司馬遼太郎 | 「梟の城」 |
120 | 宮部みゆき | 「理由」 |
129 | 位紙平 | 「4TEEN フォーティーン」 |
134 | 東野圭吾 | 「容疑者Xの献身」 |