8月7日から15日間にわたり、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で
行われた第98回全国高校野球選手権大会。
21日には最終戦、栃木の作新学院と南北海道の北海の
決勝が行われ、作新学院が54年ぶりの2回目の優勝を果たしました。
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夏の甲子園2016 決勝結果速報
■決勝 作新学院(栃木) vs 北海(南北海道)
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | |
作新学院 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 |
北海 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
みどころ
54年ぶりの2度目の優勝を狙う作新学院と
初の決勝進出となった北海。
作新学院の返り咲きか、新たな王者・北海の誕生か、
注目の1戦となりました。
実況
先発、作新学院は今井投手、北海は大西投手。
2回裏、2アウト1、2塁の場面で先制点を奪ったのは
北海・鈴木の一打でした。
先制を許してしまった作新学院ですが、4回表に
ノーアウト満塁の場面、北海が痛恨のエラーで同点に。
さらに追加点で3-1と作新学院が逆転し、
ここで北海は投手を今まで全試合投げぬいてきた大西を
多間へ交代。
作新学院はこの回5点を一気に獲得します。
その後も北海は得点ならず、対して作新学院は5回表に1点、
7回表に1点とその差を広げていきます。
最後のチャンス、9回裏で北海は得点はならず。
試合は7-1で作新学院に軍配が上がりました。
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作新学院・54年前のOBも大声援
作新学院は1962年に史上初の春夏連覇を達成して以来の
全国制覇となり、実に54年ぶり2度目の優勝。
決勝戦には当時の主将・中野孝征さんと、二塁手で活躍した
佐山和夫さんも応援に駆けつけており、アルプススタンドから
熱い声援を送っていました。
優勝が決まった時には涙をこらえながら「最高の気分。
選手たちにありがとうと言いたい」と話した佐山さん。
中野さんは「優勝旗の重さを今も覚えている」と、
再び作新学院が手にした優勝旗に思いをはせました。
54年前の決勝は1-0での勝利。急病に倒れたエースに代わり、
控えだった加藤斌さんが完封しています。
加藤さんは65年前に交通事故により帰らぬ人となってしまったそうですが、
「彼にもこの光景を見せてやりたかった。喜んでいると思う」と
選手たちを見つめるOB2人が語りました。
北海は初の準優勝という快挙。
悔し涙をのんだ2016年の夏ですが、さらに力をつけて
今後の活躍が楽しみな学校です。
熱い決勝戦を繰り広げた作新学院と北海をはじめ、
甲子園球場で生まれた笑顔と涙。
今年もたくさんの感動を与えてくれた高校球児たちに
お疲れさまと拍手を送りたいですね。