宮内庁より、2016年度の春の京都御所一般公開の日程が発表されました。
今回は京都御所へのアクセスから一般公開で参観できる場所や
詳しい展示内容などなど、京都御所の魅力を余すところなく
ご紹介していきたいと思います。
年に10日間しかないこの機会にぜひ一度、京都御所へ足を運んでみませんか?
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春の京都御所一般公開の様子
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展示内容
諸大夫の間
参内した人のための控え室に使われる間にある襖絵(ふすまえ)。
格の高い方から虎の間・鶴の間・桜の間と3間が並んでいます。
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虎の間(筆者・岸 岱)
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桜の間(筆者・狩野 永岳)
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鶴の間(筆者・原 在照)
鶴の間の襖絵は、日本美術史上もっとも著名な画人の1人、狩野永徳の弟子・狩野山楽に始まる、京狩野派の九代目・狩野永岳(かのうえいがく)の作品です。
清涼殿の間
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荒海障子(筆者・土佐 光清)
清涼殿にある荒海障子(あらうみのしょうじ)は、安政2年(1855年)に土佐光清(とさみつきよ)が麻布張りの襖の上に墨絵で描いたものです。
平安時代からある伝統的な障子で、その絵柄は中国の歴史ある地理書『山海経(せんがいきょう)』に記された伝説の国の光景を記しています。
紫宸殿
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高御座
奈良時代から伝統的な継承の式など重要な儀式に使われていた歴史のある貴重な調度品です。
こちらの高御座は昭和のころまで実際使用されており、京都に都が置かれていたことを象徴しています。
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御帳台
屋内に置かれた簡易的なプライベートルームのようなもので、座所や寝所として使われていました。
大臣宿所
「清涼殿十月更衣」は宮中の年中行事の一場面、清涼殿での更衣の様子を表現しています。
更衣は今の私たちの行う衣更えにつながる行事で、旧暦の4月1日は夏物の装束や調度類に取り替え、10月1日には冬物に取り替えます。
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清涼殿御帳台の帷・十二単
御帳台の帳の模様は、夏は蘆鶴紋(あしにつるのもん)、冬は朽木形(くちきがた)です。
御常御殿
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御常御殿は日常の生活を送る場所として使用されていました。
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尭任賢図治図(筆者・狩野 永岳)
御常御殿の上段の間には狩野永岳が「堯仁賢図治図(ぎょうにんけんとちず)」を、中段の間には鶴沢探真が「大禹戒酒防微図(たいうかいしゅぼうびず)」を、そして下段の間には座田重就が「高宗夢賚良弼図(こうそうむらいりょうひつず)」を描いています。
御三間
御三間(おみま)は、年中行事や、明治時代のご幼少のころには、この部屋で「お手習てならい」や御常御殿代として使われましたが行われていました。
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賀茂祭群参図(筆者・駒井 孝礼)
部屋は上・中・下段の3間があり、中段の間の「賀茂祭群参」は、吉村蘭陵(よしむららんりょう)に学んだ円山派・駒井孝礼(こまいこうれい)の作です。
公開期間と時間・参観順路
参観順路
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今回の一般公開で周れる順路は『標準コース(赤の矢印)』
コースの所要時間はおよそ60分で、
宜秋門から入場、清所門からの退出になります。
※清所門の最終退出時刻は、午後4時(16:00)。
公開期間と時間
所在地 | 〒602-0881 京都府京都市上京区 京都御苑3 |
公開期間 | 4月6日(水)~4月10日(日) |
入門時間 | 9:00~15:30(閉門) |
公共アクセス | ・地下鉄烏丸線 今出川駅から 徒歩5分
・市バス 烏丸今出川から 徒歩5分 |
京都御所駐車場
駐車場名 | 場所 | 駐車可能台数 | 利用時間 |
清和院東駐車場 | 寺町通り(京都御苑東側) | 普通車80台 | 8:40〜20:00 |
中立売西駐車場 | 烏丸通り(京都御苑西側) | 普通車250台
大型車20台 |
7:40〜19:30 |
※両駐車場ともに
普通車:3時間まで500円 以降1時間ごとに 100円プラス
普通車:3時間まで1300円 以降1時間ごとに 200円プラス
その他催し
催し内容 | 開催日 | 時間 | 場所 |
平安雅楽会による雅楽演奏 | 4月9日(土) | 10:00~11:00 | 春興殿前広場
雨天時:承明門 |
催し内容 | 開催日 | 時間 | 場所 |
蹴鞠保存会による蹴鞠 | 4月10日(日) | 10:00~11:00 | 春興殿前広場
雨天時:新御車寄 |
通常は事前申し込みが必要なのですが、毎年春と秋の年2回(各5日間)の一般公開は事前申し込みなしで気軽に訪れることのできるという貴重な機会です。
京都への桜見物とともに足を運んでみてはいかがでしょうか?