宮城県仙台市宮城野区に東北最大級の水族館
「仙台うみの杜水族館」が7月1日に開館しました。
5月に閉館した宮城県松島町の
「マリンピア松島水族館」から、
生き物や飼育員の多くを受け継ぎ、
運営を「横浜・八景島シーパラダイス」を
経営する「横浜八景島」(横浜市金沢区)が
担います。
「復興を象徴する水族館」としてスタートした
「仙台うみの杜水族館」
その魅力をご紹介します!
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仙台うみの杜水族館の魅力
「仙台うみの杜水族館」は、外観が白を基調とし清潔感があり、
水平方向に長く、アップダウンを極力なくしたバリアフリー構造。
木目調の内装をふんだんに使用し、スタイリッシュでいながらも
温かみが表現された建物です。
オープニングセレモニーには、フィギュアスケーターの
荒川静香さん(仙台市出身)や、村井嘉浩宮城県知事、
奥山恵美子仙台市長らが参加。
あいにくの雨の中にも関わらず、午前10時の開館前には、
前日から並んでいた人も含め、開館を待ちわびる
人々の大行列ができていました。
館内にある約100基の水槽には、約300種、
5万匹の魚や生き物を展示。
日本の海や世界の海が再現され、中でも目玉は
幅13メートル・高さ6・5メートルの仕切りのない巨大水槽。
世界三大漁場の豊かな三陸の海をイメージしています。
2階には「うみの杜スタジアム」が設けられおり、
その広さは東北最大級で約千人を収容可能。
ここで行われるショーでは、横浜八景島シーパラダイス出身の
バンドウイルカと、マリンピア松島水族館出身の
カリフォルニアアシカが共演する姿を見ることができます。
仙台うみの杜水族館は
1.豊かな三陸の海を再現した大水槽など、
日本の生きものの展示
2.世界中の個性的な生きものの展示
3.東北最大級の観覧席を有するイルカ・アシカの
パフォーマンスや、動物とのふれあいなどの
エンターテインメント性
この3つを展示の特徴としています。
館名とロゴマークに込められた想い
様々ないのちを“うみだす”海の素晴らしさを忘れず、
人と海や川との新しいつながりを“うみだす”水族館。
そんな想いが「仙台うみの杜水族館」の名には
込められています。
また、ロゴマークは「人」そして「水の流れ」を
イメージした造形を組み合わせられており、
仙台の「仙」という漢字を表しています。
青と緑のカラーリングで、緑豊かな平野、そして都市部から
ほど近くに広がる海という仙台の恵まれた風土を表しました。
営業時間・ご利用料金
期間 | 開館時間 | 閉館時間(最終入館) |
通常期 | 9:00 | 18:30(18:30) |
夏期(7月1日~8月23日) | 9:00 | 19:30(19:00) |
冬期(11月4日~3月18日) | 9:00 | 17:30(17:00) |
個人 | 団体 (15名以上) |
年間パスポート | |
大人 | 2,100円 | 1,890円 | 4,200円 |
中・高校生 | 1,600円 | 1,440円 | 3,200円 |
小学生 | 1,100円 | 990円 | 2,200円 |
幼児(4才以上) | 600円 | 540円 | 1,200円 |
シニア(65才以上) | 1,600円 | 1,440円 | 3,200円 |
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マリンピア松島水族館から受け継いだもの
88年の歴史を持つ「マリンピア松島水族館」は
老朽化のため、今年5月に閉館しました。
仙台うみの杜水族館では、「マリンピア松島水族館」
から魚や動物、そして飼育員を受け継いでいます。
仙台うみの杜水族館でイルカやアシカの
パフォーマンスを担当するトレーナー伊藤崇さんは、
東日本大震災の発生後、他県の水族館から地元・
宮城県の「マリンピア松島水族館」に移籍し、
アシカやアザラシのショーを担当されていました。
仙台うみの杜水族館に移ることが決まってからは、
横浜八景島シーパラダイスで芸を何も知らないイルカに
一から芸を教えるトレーニングも積んできたそうです。
伊藤さんは「松島水族館で愛された動物たちが
うみの杜水族館にいるということを、
地元の人に伝えたい。
松島水族館の歴史や経験と、八景島の
いいところの両方を合わせた水族館に
していけたら」と意気込みを語りました。
歴史を受け継ぎ、力強く未来に向かう
東北の象徴となる「仙台うみの杜水族館」
お近くにお越しの際は、
ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?