中学生で脳腫瘍が発見され、高校1年生となった
現在も闘病中の加藤旭さん。
4歳から作曲活動を始め、10歳の頃には480曲を
書き上げたといいます。
そんな彼の27作品が、有志の手を借りて
CD化されました。
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ふいに浮かぶ旋律を楽譜に
神奈川県鎌倉市の高校生・加藤旭さんは
3歳でピアノを習い始め、同時に作曲も
するようになりました。
気に入った曲は何度も弾いたり、アレンジして
楽しむなど幼少期から才能の片鱗を見せていた
加藤さん。
4歳の頃にはオーケストラにも興味を
示し、バイオリンやチェロも嗜んでいます。
また、東京交響楽団が毎年サントリーホールにて
行っている、こども定期演奏会のテーマ曲に
自作曲で応募。
2006年と2009年の2度にわたって採用されています。
中学入学後には、より深くピアノを学ぶために
3歳からお世話になっていた先生の紹介で
ピアニストである三谷温さんに指示。
いつでも五線譜を持ち歩き、旋律が頭に浮かぶと
すぐに書き留めては曲に変えることが何よりも
喜びに感じていました。
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脳腫瘍の発見
13歳になった2013年の秋、脳腫瘍が発見され、
摘出手術を受けることになった加藤さん。
無事に手術は終わったものの、再発を繰り返し
4度の手術を受けました。
現在も放射線治療を続けています。
ひとりで歩くこともままならず、目もほとんど
見えなくなってしまった加藤さんは、家族や友人に
支えられている現状に感謝し、「自分の作った曲を
何かに役立てたい」と考えるようになりました。
27作品をCD化
そして今年3月、妹・息吹さんの提案でCD制作が
決定し、恩師である三谷さんが演奏を快諾。
ボランティア団体からの資金援助もあり、
5月24日に加藤さんのファーストアルバム
「光のこうしん」が完成しました。
CDにはタイトルと同名の曲や、小学1年の頃に
作った合唱曲「くじらぐも」、「楽しい曲」など
全27曲が収録されています。
自分と同じように、病気に苦しむ子供たちも
好きなことをあきらめたりしなくていいよう
考えてもらえるとうれしいと語る加藤さん。
また、病気の子供を支える周りの人々も
このCDを聞いて気持ちを和らげてもらえたら
と、母・希さんへの思いものぞかせました。
加藤さんのCD「光のこうしん」は現在予約受付中。
こちらで受け付けており、商品は6月中旬以降に
発送されます。
売り上げの一部は難病で苦しむ子供たちに寄付されます。
加藤さんの思いが込められた音楽、ぜひ聴いてみて下さい。