大韓サッカー協会の名誉会長で、
国際サッカー連盟(FIFA)元副会長の
鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が6月3日、
FIFA会長選立候補の意思を示唆したと、
韓国メディアが報じました。
続報では、現時点での立候補を否定していますが、
今後国際サッカー界の関係者との面会をした上で、
立候補をする考えがあることは認めています。
彼がFIFA会長に当選となれば、
日本にどのような影響が及ぼされるのでしょうか?
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FIFA改革に「必要ならば」と鄭夢準氏
2日、FIFA汚職事件の影響により、
ゼップ・ブラッター会長が辞意を明らかにし、
これにより12月から来年3月までに再選挙実施の
意思を表明する緊急記者会見を行いました。
ブラッター会長は、先日の会長選で5選目を果たすも、
直前のFIFA幹部による贈収賄や資金洗浄などの
汚職事件が明るみになったことで、
責任を取る声が高まり辞意を発表しました。
わずか4日後、突然の辞任劇でした。
そこで先日、次期会長に「必要ならば」と
出馬の意思を示唆したのが鄭夢準氏。
鄭氏は韓国の政治家であり、大韓サッカー協会の
名誉会長も務めています。
1994年にはFIFAの副会長に当選。
そののち1998年以降は、ブラッター会長の下で
副会長を務めておりましたが、4期目の2011年の
副会長選で、ヨルダンのアリ王子に破れ、
その座を退くことになりました。
忘れられない2002年大会の招致活動
鄭氏といえば、日本にとって忘れられないのが
2002年大会の招致活動。
当初日本は単独開催を目指していましたが、
鄭氏の巧みな交渉術で欧州の票を確保し、
日本と韓国との共同開催に持ち込まれてしまいました。
現在、2022年のカタール大会の招致活動で
スキャンダルが報じられており、
他国での開催の可能性が高まっています。
その開催国の代替地として、アメリカ・
オーストラリアに続き、名前が挙がっているのが
日本と韓国。
今回、鄭氏が立候補したとなると、今後の日本の
招致活動に少なからずの影響を及ぼしそうです。
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鄭夢準氏の対抗馬は?
前回の会長選挙でブラッダー会長と
一騎打ちとなったヨルダンのアリ王子は
すでに再出馬を表明。
さらに、元日本代表のジーコ氏も、
立候補を検討していると報じられてきましたが、
この度正式に立候補することを公表!
ただし、ジーコ氏の場合、FIFA会長選挙の
立候補には加盟5協会の推薦や実務実績が
必要になるため、次期会長選挙までに
準備が間に合うかどうかがポイントになってきます。
日本では代表監督や鹿島アントラーズの
サポートをしてきたジーコ氏。
少なくとも鄭氏よりは日本の支持を
得ることができそうですね!