主に出版事業を扱う「KADOKAWA」と
埼玉県所沢市の藤本正人市長が6月4日、
東京都内で共同記者会見し、同社の製造・
物流の新拠点施設のほかに
図書館や美術館、博物館を融合した
文化コンプレックス(複合施設)、
「COOL JAPAN FOREST 構想」を発表しました。
最近テレビや雑誌などでよく耳にする
“クールジャパン”。
皆さんは何のことかご存知でしょうか?
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クールジャパンとは?
実はこのクールという言葉、冷たいという
意味ではなく「洗練された、かっこいい」
といった意味合いで使われています。
クールジャパン=洗練された日本の文化、
かっこいい日本といったように、日本独自の
文化が海外で評価を受けている現象や
日本文化そのものを指す言葉です。
最初の頃はマンガやアニメといったサブカルチャーや
渋谷や原宿のファッションのポップカルチャーを
指していましたが、現在は食文化や伝統工芸、
家電に至るまで日本の文化に関して広い意味で
使われるようになりました。
どんな施設になるのか?
場所はKADOKAWAが昨年に取得した、
所沢市の旧浄化センター跡地。
KADOKAWAの100%出資の企画準備会社として
「ところざわサクラタウン」を7月1日に設立し、
KADOKAWAの新しい製造・物流拠点 とともに
図書館・美術館・博物館などを融合した
日本初の施設を建設する計画です。
クールジャパンの総本山とも言える
文化コンプレックスと街づくりの実現を
目指しています。
今後、推進会議「TEAM START」
(S:サクラ、 T:タウン、 ART:アート)を発足し、
所沢市とKADOKAWAの共同プロジェクトとして推進。
所沢市長・藤本正人、KADOKAWA取締役会長の角川歴彦が
COOL JAPAN FOREST構想ジェネラルプロデューサーとして
進めていきます。
また構想の具体化に際してはアドバイザリーボードや
所沢市民と協働して魅力的な地域のあり方を検討する
機会を設ける予定。
アドバイザリーボードには作家の荒俣宏、森美術館館長の南條史生、
KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川上量生らが名を連ねています。
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いったいいつできるの?
東京オリンピックが開催される2020年までの完成を
目指しており、記者会見では角川歴彦会長は
「単なる物流拠点に終わらせるのではなく、
各方面の文化人に協力してもらいながら
一大文化拠点を作り上げたい」と述べています。
クールジャパン総本山ともいえる日本文化を詰め込んだ
施設と街づくり、世界からの注目も高まっている今、
どんな街になるのか完成が楽しみですね!