中国で5/28より公開された
映画「STAND BY ME ドラえもん」の興行収入が
90億円を突破し、日本国内の興行収入を超えました。
日中関係が悪化から、中国で日本映画が
一般上映されるのは初めてのこと。
なぜ、ドラえもんが中国で記録的な大ヒットしているのか、
理由が気になりますよね。
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映画「STAND BY ME ドラえもん」とは
同作は昨年夏、東宝で日本で公開。
ドラえもん初の3DCGアニメでドラえもんとの出会いから、
のび太くんの結婚前夜までを描いた作品。
過去、現在、未来へと時空を超え、友情や親子の愛、恋愛の大切さを
ノスタルジックに体感させてくれる映画です。
日本映画の一般上映は2012年以降初
2012年9月に日中関係が悪化して以来、中国で日本映画が一般上映されるのは
12年7月の「ウルトラマン」シリーズ以来初めてのこと。
中国の政府は、民間レベルでの日中関係改善・交流に意欲を見せています。
では、なぜ日本のドラえもんがここまで中国人に親しまれているのでしょうか?
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中国でドラえもんが受けている理由
ドラえもんが初めて中国に進出した頃、
中国では一人っ子政策が導入されました。
そこで注目したいのが、
ドラえもんに登場するキャラクター達のほとんどが「一人っ子」
であることです。
中国の子供達も、登場するキャラクターが
自分達と同じように、勉強や日々の生活の中でたくさんの問題や
悩みを抱え、相談したくてもできない。そんな中心優しくおちゃめな、
未来から不思議な力を持ったドラえもんがやって来ました。
一人っ子の子供達が出会いたかった「心の友」の登場だったのです。
愛されるキャラクター
キャラクター達も、中国の学校でもよく見られる典型的なタイプ。
遊んでばかりで甘えん坊ののび太くん、優等生でみんなのアイドルの
しずかちゃん、やんちゃで俺様なジャイアン、
いつもジャイアンのご機嫌伺い、お坊ちゃまなスネ夫くん。
子供達はこの登場人物達に、自分の姿を重ね合わせていたのでしょう。
そして、それぞれに欠点はあっても、憎めないキャラクターは、
むしろ親しみを感じられる身近な存在。
これも、ドラえもんのキャラクターの特徴ですね。
身近に存在しそうなリアリティが、中国でも幅広い年代に
受け入れられているのです。
みんなに愛されているドラえもんの映画の大ヒットは、
日中交流にとって良い追い風になりそうな素敵な出来事ですね。