終結から70年を迎える2015年6月23日。
今年も沖縄県糸満市摩文仁の
平和祈念公園では「慰霊の日」の
セレモニーが行われました。
また前日には前夜祭が行われ、
「鎮魂の火」を灯し約450人の
遺族らが黙とうを捧げました。
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追悼式には安倍首相も参加
23日午前9時、糸満市役所を出発した
平和祈願慰霊大行進の列は
糸満市摩文仁の平和祈念公園を
目指し、11時50分からの追悼式に
合流。
追悼式では翁長雄志知事によって
「平和宣言」が読み上げられました。
この式典には安倍晋三首相を
はじめ、衆参両院の議長が参加。
また、ケネディ駐日米大使も昨年に
引き続き2年連続で足を運んでいます。
記憶を風化させないための試み
終結から70年、沖縄の人々と自然を
奪った悲惨な記憶を風化させず
新たな世代へ受け継いでもらおうと、
児童たちの参加を促す新事業を実施。
初の試みとなる高校生の平和行進や、
糸満市立西崎小、南城市立大里南小
両校の児童による合唱も行われました。
前夜祭「鎮魂の火」に黙とう
前日22日には同じく平和祈念公園に
ある沖縄平和祈念堂前にて前夜祭が
執り行われました。
午後7時過ぎに「鎮魂の火」が
灯されると、遺族をはじめとした
約450人が黙とう。
琉球古典音楽各会派による
合同献奏や琉球舞踊が
奉納されました。
また、犠牲者らの名前が刻まれた
石碑「平和の礎(いしじ)」周辺では、
約7000本のろうそくに火を灯し、
戦後70年にちなんで「平和70」の
文字を浮かび上がらせたり、
5本のサーチライトによる
「平和の光の柱」が夜空を
彩りました。
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慰霊の日
「慰霊の日」とは1945年6月23日の
終結にちなんで沖縄県が定めた
記念日です。
旧琉球政府では長らく公休日として
扱われてきましたが、1972年に
沖縄県として本土に復帰してからは
日本の法律が適用され、休日としての
効力はなくなりました。
しかし1991年、自治体が休日条例によって
慰霊の日を再び正式な休日に制定。
国家機関以外の役所や学校などは
全てお休みとなります。
また、沖縄限定の休日なので
たとえ慰霊の日が日曜とあたって
しまっても、振替休日はありません。