10月5日、2015年度のノーベル賞受賞者が
発表され、ノーベル医学・生理学賞に
日本人の大村智さんが選ばれました!
大村さんが受賞するに至った研究とは
いったい何だったのでしょうか?
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微生物の研究をしていた大村氏
北里大特別栄誉教授であり、御年80となる
大村智さんは、微生物を専門に研究を
進めています。
1970年代からで各地で土を採取し、微生物が
作り出す有用な化合物を発見。
中でも静岡県内のゴルフ場周辺で採取した
土の中から寄生虫に効果のある抗生物質
「エバーメクチン」を発見し、1979年に発表。
当初は家畜用の寄生虫駆除薬として
使用されましたが、のちに熱帯地方の
風土病に効く薬として実用化されており、
現在までに約3億人もの人たちを救ってきています。
こうした功績が称えられ、今回の受賞に
至りました。
受賞者発表の様子
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3年ぶりの生理学賞受賞に湧きたつ日本
日本人がノーベル医学・生理学賞を受賞するのは
2012年の山中伸弥さんに続き3年ぶり。
全体では23人目の日本人受賞者となります。
受賞が決定した5日夜、渋谷では「ノーベル賞
大村氏」と大きな見出しの入った号外が配られ、
都内は一気にお祝いムードに。
さらに5日に行われた記者会見中には安倍首相と
下村博文文部科学相からもお祝いの電話があり、
大村さんの受賞を祝福されたそうです。
そして一夜明けた今日6日には、北里大学の
生徒たちからお祝いの言葉が。
生徒たちからは「大村先生のように世界の人を
救える研究がしたい」と憧れの眼差しも
注がれていました。
また、母校の韮崎高校や山梨大学からも
祝福の声が寄せられ、世界に貢献する
大村さんを尊敬し称えるコメントが多く
寄せられていました。
「まさかノーベル賞とは」
今回の受賞には当人である大村さんも驚き。
「何か賞を取ろうと思って仕事をしているわけではなく、
世の中の役に立とうと思って必死でやってきました」と、
謙虚な姿勢の大村さん。
「賞の半分は微生物にやらないと」などと嬉しそうな
表情を浮かべ、受賞を喜びました。
微生物の研究に勤しみ、たくさんの人たちを
救ってきた大村さん。
今後の新たな発見の報告も楽しみですね!