意外に日本であまり放送されていない
ニュースですが、タカタのエアバッグ問題、
かなり大きな問題になっています。
一つ方向を間違えると、
アメリカでの自動車産業に影響も出てくる可能性があり、
日本としては、注目しておく必要があるのではないかと
個人的には感じています。
このタカタのエアバッグ問題のこれまでの流れと、
これからの予定をまとめましたので、
ぜひこの問題を考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
また、今回のリコールは日本でも実施されており、
日本でも100万代以上が未改修だそうです。
現在お持ちの自動車が対象かどうか、念のためチェックしておいてください。
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タカタ製エアバッグ問題とは?
タカタという日本製のエアバッグメーカーが製造する
エアバッグが、異常な化学反応を引き起こし、
部品の金属片が飛び散り、運転手にケガをさせる可能性がある
という問題です。
実際にタカタ製エアバッグが原因で、
マレーシアで1件、アメリカで4件の
重大な問題が起こっているという。
このエアバッグ問題ですが、
品質に問題があるエアバッグは2000年あたりから
製造・販売されていたようで、
2008年に初めてリコールが実施されています。
そして、これまでのべ約1700万台もの数の自動車が
リコールされています。
このような原因とされているのが、
インフレーターと呼ばれる、エアバッグを膨張させるための
ガスを発生させる装置の一部です。
高温多湿の場所では、このガスを発生させる際に、
化学反応が大きくなり、その部品金属が壊れて飛び出してしまう
ということが原因と考えられています。
この問題が深刻化しており、
アメリカでは、これまで一部の地域のみでリコールしていたものを
全米まで広げるということを発表しています。
日本時間で21日には、タカタと、
そのエアバッグのシェアが50%を超えるホンダが、
アメリカの公聴会に招集されており、
今回の責任を追求される予定です。
この公聴会招集は、トヨタ以来となります。
なお、今回のエアバッグ問題で日本でもリコールが
発表されています。
以下のリンクで、自動車の型式を入力すれば、
ご自身の自動車がリコール対象か確認することができます。
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これまでのリコールの流れ
年代 | 内容 |
---|---|
2008年11月 | エアバッグの不具合によりホンダで初めてリコール |
2009年 5月 | アメリカにてホンダ車で発生 |
2013年 4月 | トヨタ含め4社で世界で380万台のリコール |
2014年 6月 | 追加リコールで、助手席エアバッグも対象に。 |
2014年 7月 | マレーシアにてホンダ車で発生 |
2014年10月 | リコールがアメリカで780万台に |
2014年11月 | タカタ・ホンダがアメリカ上院で公聴会に招集 |
この問題でどんな影響がでるのか?
トヨタは、公聴会に招集されてから、
品質向上させる機会として、アメリカでの品質の信頼度を
高めました。
トヨタのように真摯に対応すれば、
タカタも信頼を回復させることも可能かと思いますが、
この対応がまずいと、様々なところで影響が出てくるのでは無いでしょうか。
ここから先はあくまで最悪のケースを
私なりに考えた内容ですが、
最悪は日本経済全体にも影響が出てくるのでは無いかと思っています。
何故かと言うと、日本の自動車メーカーが
大きく関わっていることが理由です。
特にホンダは、50%以上の車にタカタ製のエアバッグを利用しています。
今回の公聴会にホンダも招集されているとおり、
エアバッグメーカーだけでなく、
最終的に車を納品している自動車メーカーにも
影響が及びます。
そうなると、アメリカでの経済活動がしにくくなり、
また、リコールによる損害で利益を圧迫します。
タカタ自体従業員が世界で4万人を超えるような
超大手企業なので、利益が出ないとなると、
最悪の場合、従業員にも影響が出てきます。
自動車は日本でも大きな製造業の1つです。
もちろんこのジャンル1つで国が揺るぐわけではありませんが、
景気を良くしようとしている日本にとっても、
少なからず影響は出てくると思います。
タカタの今後どのように対応していくのか、
どんな対策を行っていくのか、チェックしていきたいと思います。