7月14日に告示となった東京都知事選挙。
過去最多となる21人が立候補を届け出ており、激戦が予想されています。
前日13日には小池百合子元防衛大臣、増田寛也元総務大臣、
宇都宮健児氏、鳥越俊太郎氏が共同記者会見を開き、
東京の変革を行っていく上での政策を発表。
しかし、宇都宮氏は13日夜になって立候補を取りやめ、
野党4党が推している鳥越氏に思いを託す形に。
それぞれどんな政策を持っているのでしょうか?
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共同記者会見で語られた重点政策
今回の都知事選で主な争点となるのは
・都政の信頼回復
・東京オリンピック
・待機児童問題
などが挙げられています。
共同記者会見に出席された4人はそれぞれどう考えているのでしょうか?
小池百合子元防衛大臣
都政の信頼回復
前都知事・舛添氏個人に問題があったことも示唆しつつ、
構造上の問題もあったのではないかと指摘。
もっと情報公開をして都政の状況を都民の目の前にさらすことが
大事で、お金の問題について独立した委員会を作り
この問題を繰り返さない仕組みを作るべきだと述べています。
・東京オリンピック
予算が当初の6倍に膨らんでおり、国と都がどのように負担するのか
詳細を知らなければならないとして、準備の段階の見直しが
必要ならば見直しを進めるなど、意思決定のプロセスを明確にしていく算段。
・待機児童問題
保育士の待遇改善が緊急の課題であると発言。
また、広さ制限や年齢制限についても見直すべきだとして、
舛添氏が韓国人学校に貸すとしてと問題になっている
市ヶ谷の都有地については、保育施設と高齢者の施設の
両方を結びつけて活用する意向を示しました。
増田寛也元総務大臣
・都政の信頼回復
政治とカネの問題で非常にクリーンさに問題があったと思うと述べ、
私は政治資金の問題でもクリーンでやり遂げる責任感もあると
自信をのぞかせました。
・東京オリンピック
準備が遅れていることを指摘し、組織委員会と国とで費用を
どう負担するか決めていかないと発言。
、都民の目線で全体の精査を進めていくことを決意しています。
・待機児童問題
東京都が区市町村をもっとバックアップし、予算の増額が必要だと語り、
保育園を公園や閑静な住宅地の中に作るときも当事者に任せるだけでなく、
東京都が間を取り持って動く必要があると話しました。
宇都宮健児氏(立候補取りやめ)
・都政の信頼回復
都民の税金を一円でもむだ遣いしないようなシステムを
作る必要性があると指摘。
都議会などのチェック体制を強化するとともに行政を監視する
オンブズマンを都庁の中に設置する必要性を訴えました。
・東京オリンピック
経費の無駄を省き最小限に抑える必要があると語り、
その分のお金は都民の生活を重視する政策に費やしたいとのこと。
開催時期についてもできることなら10月にずらして、オリンピックと
パラリンピックを同時に開催できないかと考えています。
・待機児童問題
予算をしっかり確保し、保育園を設置する権限をもつ区市町村に対して、
都が所有する土地を提供するといった支援を徹底したいと発言。
鳥越俊太郎氏
・都政の信頼回復
舛添氏個人の資質の問題もあったと思うが権力は腐敗するという
構造上の問題もあったと指摘。
舛添氏の問題では権力のチェック機能が十分果たされていなかったため、
今後は議会、そしてメディアがしっかりと権力者をチェックする必要があると
訴えました。
・東京オリンピック
東京が輝かしい、美しい都であるということをアピールする絶好の機会。
一方で税金を使う以上、コンパクトでスモールな大会を目指したいとのこと。
・待機児童問題
施設整備と保育士の確保という2つの課題をクリアするには
ばく大な予算がかかるため、手がつけられないのではないかと推測。
まずは急ぐ必要がないと判断した公共事業は後回しにするなど、
予算の見直しを行って少子高齢化対策に予算を回したいと発言。
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現在の立候補者一覧(届け出順)
高橋尚吾 | 谷山雄二朗 | 桜井誠 |
鳥越俊太郎 | 増田寛也 | マック赤坂 |
山口敏夫 | 山中雅明 | 後藤輝樹 |
岸本雅吉 | 小池百合子 | 上杉隆 |
七海ひろこ | 中川暢三 | 関口安弘 |
立花孝志 | 宮崎正弘 | 今尾貞夫 |
望月義彦 |
14日に告示された東京都知事選挙は31日に投開票が行われます。
東京五輪も差し迫る今回の都知事選はまだまだ始まったばかり。
都民たちの声をしっかりと聞き、今後都政を変えていく説得力を
持った人が都知事の座を手にするこの闘い。
いったい誰が次の東京都を担うのでしょうか?