3月17日、日本陸上連盟は都内で理事会を開き、今年8月に行われる
リオデジャネイロ五輪マラソン代表を決定しました。
人数は男女とも最大枠の3名ずつ、計6人が選出されています。
メダル獲得を目指して選ばれた6名の選手、
一体誰が選出されたのでしょうか?
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リオ五輪マラソン代表選手
男子
選手名 | 所属 | 記録 | |
佐々木悟 | 旭化成 | 2:08:56 | 福岡国際マラソン3位 |
北島寿典 | 安川電機 | 2:09:16 | びわ湖毎日マラソン2位 |
石川末廣 | Honda | 2:09:25 | びわ湖毎日マラソン3位 |
女子
選手名 | 所属 | 記録 | |
伊藤舞 | 大塚製薬 | 2:29:48 | 世界選手権7位 |
福士加代子 | ワコール | 2:22:17 | 大阪国際マラソン 五輪派遣設定記録超え |
田中智美 | 第一生命 | 2:23:19 | 名古屋ウィメンズマラソン2位 |
代表選手は以上の6名に決定しました。
なお、伊藤選手は世界選手権で入賞していたため
日本陸運の選考基準により他の選手より先に内定していました。
石川選手がリオ五輪時には36歳11か月を迎えるため、
1996年アトランタ五輪時の谷口浩美選手の記録
36歳3か月を越えて史上最年長記録に。
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各選手の意気込み
佐々木選手
「まだ実感はないが、身が引き締まる思い。
シドニー五輪の高橋尚子さんのように最高のパフォーマンスがしたい」
北島選手
「僕も結果を出すことで日本マラソンの進歩を引き継いでいく。
中本さん(同チーム所属の中本健太郎選手)を超えるのが目標」
石川選手
「初マラソンから五輪を目指していたので大変うれしく思っています。
五輪の舞台は夢のようなものでテレビで見るものだった」
福士選手
「リオデジャネイロオリンピック女子マラソンで、
私は、金メダルが欲しいので、何があろうとあきらめずに
覚悟を持って走ってきます!!」
※会見は開かれず、ホームページ上にコメントのみ
田中選手
「自分の走りを見た子どもたちが『マラソンをしたい』と
思ってくれるような走りをしたい」
伊藤選手
「海岸線を走るので、強い風に負けないよう体幹を鍛える。
メダル争いに加わるには2時間22分30秒が目標。
少しでも近づけるよう練習していく」
リオ五輪マラソン選手選考基準
・2015年8月北京で開催された世界選手権で
入賞した日本人最上位者は内定
(伊藤選手がこれにあたります)
・国内の選考3大会はそれぞれ日本人3位以内に入ることが
選考対象となる条件
かつ、日本陸運設定記録を突破した選手がいれば
1人を優先的に選出、残りの枠は順位やレース展開から
総合的に見て判断
(日本陸運設定記録は男子2時間6分30秒
女子2時間22分30秒)
リオ五輪選考対象者
男子
福岡国際マラソン(2015年12月) | ||
3位 | 佐々木悟 | 2:08:56 |
5位 | 高田千春 | 2:10:55 |
7位 | 大塚良軌 | 2:12:46 |
東京マラソン(2016年2月) | ||
8位 | 高宮祐樹 | 2:10:57 |
10位 | 下田裕太 | 2:11:34 |
11位 | 一色恭志 | 2:11:45 |
びわ湖毎日マラソン(2016年3月) | ||
2位 | 北島寿典 | 2:09:16 |
4位 | 石川末廣 | 2:09:25 |
5位 | 深津卓也 | 2:09:31 |
女子
世界選手権(2015年8月) | ||
7位 | 伊藤舞(内定) | 2:29:48 |
さいたま国際マラソン(2015年11月) | ||
2位 | 吉田香織 | 2:28:43 |
4位 | 渋井陽子 | 2:31:06 |
8位 | 小田切亜希 | 2:36:29 |
大阪国際女子マラソン(2016年1月) | ||
優勝 | 福士加代子 | 2:22:17 |
2位 | 堀江美里 | 2:28:20 |
3位 | 竹中理沙 | 2:29:14 |
名古屋ウィメンズマラソン(2016年3月) | ||
2位 | 田中智美 | 2:23:19 |
3位 | 小原怜 | 2:23:20 |
4位 | 清田真央 | 2:24:32 |
福士騒動でルール改正?
今回の選考会では福士選手の名古屋ウィメンズマラソンへの
強行エントリーなども物議を醸しており、
「今回の福士選手のような文句の出しようがない好成績を
収めた選手が現れれば、即内定を出してもいいんじゃないか」
という意見も。
そのため2020年に開催される東京五輪では一部選考ルールが
改正される可能性が出てきました。
今後は設定タイムをクリアしての優勝ならば、
いきなり内定という形になるかもしれません。
また、今回の世界選手権入賞最上位者が内定といった
五輪前年に早期内定を出す世界選手権枠の廃止も示唆。
選考要項に関してはこれからも混乱を招かないよう
慎重に模索していくとし、さらによりよい選考方式を目指すとしています。
リオ五輪は8月5日開催、女子マラソンが8月14日、
男子マラソンが最終日の8月21日に行われます。
選手の皆さんには万全の状態に仕上げ、
ひとつでも多くのメダルを狙ってほしいですね!