2012年、食中毒事件をきっかけとして
牛レバ刺しの安全性が問われ、提供が
全面禁止になりました。
代わりとして人気が高まった「豚レバ刺し」。
しかしこちらもE型肝炎感染へのリスクが懸念され、
今年6月中旬から禁止されることに。
これまでレバ刺しを売りにしていた
飲食店が大打撃を受けています。
Sponsored Link
豚レバ刺しの危険性
牛に比べて寄生虫などが内部まで
入り込みやすいため、もともとしっかり
加熱して食べることが一般的だったはずの豚肉。
牛レバーの禁止によって豚レバーの需要が
高まったことで、豚の持つ病原菌に感染してしまう
ことが改めて問題視され、とうとう今年6月中旬に
禁止される運びとなりました。
豚レバーやイノシシ、鹿肉を生で食べるリスクには
E型肝炎ウイルス感染の恐れがあります。
その他にも、サルモネラ属菌やカンピロバクター・
ジェジュニ/コリ等の食中毒にかかる危険性もあり、
豚の生食は大変危険なのです。
Sponsored Link
E型肝炎とは?
肝炎にはA~Eの5種類があり、それぞれ原因となる
ウイルスが違います。
E型肝炎は人から人への感染は極稀で、
主にウイルスに感染した動物の肉を食べたり
汚染された水を飲んだりすることで感染します。
4~8週間ほどの潜伏期間があり、発熱や肝機能が
悪化するなどの症状が現れます。
基本的には命の危険性はありませんが、
稀に重病化することがあり、命を落とすケースも。
特に妊婦や高齢者への感染は重病化が多く見られ、
注意が必要です。
養豚場で飼育されている豚の約9割に
E型肝炎への感染が見られるようです。
豚などの生食は、肉の内部に残っているかも
しれないウイルスを加熱処理しないまま
食べてしまうことになるのです。
飲食店は大打撃!
牛レバ刺しが禁止されてなお「あの味が忘れられない」
というファンのために、代用品として豚レバ刺しを
提供してきた飲食店にとって、今回の全面禁止は大きな痛手。
飲食店経営者の中には豚レバ刺し自体を禁止することを疑問視し、
生肉の適切な扱いを知らないまま飲食業界へ足を踏み入れる
人がいる現状こそ問題だと声をあげる人も見られました。
レバ刺しが大好物だったという方には大変残念なお知らせですが、
美味しいものを味わえるのも健康だからこそ。
もしも今後こっそり出す違法な店が出てきたとしても、
健康被害のリスクを考えて、手を出さないようにしましょう。