13日から14日にかけて降った豪雨により、
ジョージア(旧グルジア)の首都・トビリシで
川が氾濫し、
大洪水が発生しました。
この影響で、行方不明者などが発生しているほか、
市内にある動物園が浸水し、
檻が破壊され、
多くの猛獣が街中に逃げ出す
事態になりました。
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動物園も浸水、猛獣の檻が破壊
この大豪雨の影響で、
土石流も発生し、
幹線道路は水没し遮断されています。
また川が氾濫したことにより、
車両や民家も流され、
多くの住宅が浸水被害に見舞われており、
停電や断水の被害も出ています。
市内にあるトビリシ動物園も水没。
この動物園では、魚類や鳥類含め
約600匹の動物が飼育されていましたが、
このうち半数あまりが行方不明に。
檻が破壊され、
飼育されていたトラやライオン・カバなど、
多数の猛獣が街中に脱走。
エアコン室外機の上にのぼるクマ
街中を徘徊するカバ-遠くから様子を伺う町の人々
深夜の町を歩き廻る巨大ワニ
市内各所に動物が出没し、
大きな騒ぎになっています。
警察や動物園職員は、
街中に逃げ出した動物の捕獲作業に
追われています。
ジョージア政府は、事態の収拾に努めていますが、
動物が捕獲されるまでは外出を控えるよう、
市民に呼びかけています。
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欧州でも続く異常気象
日本政府は、2015年4月、
「グルジア」の国名表記を「ジョージア」に
変更しています。
旧ソビエト連合から1991年に独立し、
ロシア語読みの「グルジア」から
英語読みの「ジョージア」に変更するよう、
各国に要請していました。
ジョージアの面積は日本の5分の1、
人口は約430万人。
黒海沿岸に位置し、ロシアやトルコなどに
接しています。
気候については、
山間部・西部・東部とで
それぞれ異なりますが、
日本と同じように四季があり、
夏と冬とで寒暖差が20度以上あります。
また、大洪水の被害を受けたトビリシ周辺の月間降水量は、
5月から6月にかけて
他の時期より高い傾向にあります。
ヨーロッパでは
2013年にも5月から6月にかけて
広範囲にわたって
雨が降りやすい状況になり、
各地で大雨の被害が発生しました。
日本でもここ数年、
大雨による被害が毎年見られていますが、
今回ジョージアで発生した大洪水も含め、
欧州を襲う異常気象にも
依然として予断を許さない状況が
続きます。