「恋のバカンス」などのヒット曲を生み出し、
一世を風靡した双子デュエットグループ「ザ・ピーナッツ」。
その妹の方である伊藤ユミさんが5月18日に
75歳で永遠の眠りについていたことが明らかになりました。
生前のユミさんを偲び、1960年代を代表する歌手であった
ザ・ピーナッツのこれまでを振り返りたいと思います。
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ザ・ピーナッツとは
1941年、愛知県で生まれた伊藤エミ(本名:日出代)さんとユミ(本名:月子)さん。
高校を2年で中退後、名古屋市内を拠点として「伊藤シスターズ」を名乗り
歌手活動を行っているところを渡辺プロダクション社長である
渡邊晋さんにスカウトされ、1958年に上京しました。
その後歌唱レッスンを受け、1959年2月に
「ザ・ピーナッツ」は歌手デビュー。
その年の4月に初レコード「可愛い花」をリリースします。
可愛らしい声に加えて高い歌唱力とハーモニーの美しさに
魅了された人は数知れず、ザ・ピーナッツは
瞬く間に国民的スターへと駆け上がっていきました。
昭和を代表する番組にも数多く出演し、歌謡番組「ザ・ヒットパレード」のレギュラー、
さらにバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」のメイン司会を務めるなど、
その勢いはとどまるところを知りません。
また、国外の活躍も目覚ましく、「J-POP」という言葉が
確立される以前の「和製ポップス」を世界に広めた功績は
大きく、当時のドイツやイタリアなどでは「日本の歌手と言えば
ザ・ピーナッツ」と連想されるほどでした。
そんな世界から注目を受けるザ・ピーナッツでしたが、
結成から16年が過ぎた1975年2月に現役引退を表明。
同年3月31日に歌謡番組「夜のヒットスタジオ」内で
引退記念特集として組まれた「さよならピーナッツ」、
そして3月から4月にかけて行われた公演を最後に
たくさんのファンに惜しまれつつ歌手活動に幕を降ろしました。
こちらは最後のテレビ出演映像。
代表曲である「恋のバカンス」を歌われています。
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引退後は一切公の場には出演されていませんが、
引退した1975年6月、姉のエミさんは「ジュリー」こと
沢田研二さんと結婚。
その結婚式の様子は一部メディアで報道されていたようです。
お2人はその後1児の子をもうけますが、1987年に12年の結婚生活に終止符を打っています。
ザ・ピーナッツ代表曲
・可愛い花
1959年の記念すべきデビュー曲。
・恋のバカンス
1963年にリリースされたザ・ピーナッツの代表曲。
海外でもロシアでは知らない人がいないほど有名で、
ロシアの曲だと思っている人もいるほど。
・恋のフーガ
1967年リリース。のちに小柳ゆきなどがカバー。
・情熱の花
ベートーベンの「エリーゼのために」をアレンジした楽曲。
・モスラの歌
1961年に公開された映画「モスラ」の主題歌。
ザ・ピーナッツの2人も妖精役として出演しました。
双子の見分け方
本当にそっくりな双子のエミさんとユミさん。
その見分け方は目元にほくろのある方がエミさん、
ない方がユミさんとされていました。
しかし、デビュー当初はユミさんもマジックでつけぼくろを
していたため、さらに見分けがつかなかったようですね。
その他の見分け方としては歌のパートで覚える方法がありました。
ザ・ピーナッツは姉のエミさんがハーモニー、妹のユミさんがメロディーを
歌うのが通常パターン。
みなさんはどちらで見分けていらっしゃいましたか?
姉のエミさんは2012年6月15日に御年71歳で先に旅立っています。
お2人とも、どうか安らかな眠りをご祈念申し上げます。