視力を失った人たちにとって、
自らの目の代わりに、
安全に誘導してくれる盲導犬。
盲導犬は、子犬の時から厳しい訓練を乗り越え、
自らの欲求や自由を制御し、
常に飼い主の安全を最優先に行動します。
そんな盲導犬は、飼い主にとって
自分の目の機能以上にかけがえのない存在です。
アメリカのCNN放送によると、ニューヨーク州で、
飼い主を守ろうと、盲導犬がバスの前に飛び出して
はねられる事故が発生しました。
動物病院に運ばれた盲導犬は、重傷を負いましたが、
現在は、回復に向かっているということです。
盲導犬と飼い主との感動のニュースです。
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飼い主をかばい、自らバスに飛び込んだ盲導犬、フィゴ
同放送系列局のWCBSによると、事故が起きたのは6月8日。
飼い主のオードリー・ストーンさん(62)は目が不自由なため、
盲導犬で8歳オスのゴールデンレトリバー・フィゴといっしょに
道路を横断していたところ、
小型スクールバスが近づいてきました。
目撃者によると、
フィゴはその時ストーンさんの右側を歩いていたましたが、
反対側から接近していたバスに気づき、
バスとストーンさんとの間にとっさに飛び込み、
ストーンさんをかばう形になりました。
結局、フィゴもストーンさんもバスにはねられ、
フィゴは足などに重傷を負い、
ストーンさんも手足や頭部などを負傷して、
コネティカット州の病院で手当を受けていますが、
現在は回復に向かっている模様です。
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盲導犬の、飼い主に対する無償の愛
事故直後のフィゴの様子について、目撃者は、
3本足でしか立てないほどの
ひどい怪我をしていたにもかかわらず、
それでもなお飼い主のストーンさんに寄り添おうとしていた、
と話しています。
ストーンさんはその後、
フィゴへの感謝と、一緒にいてくれて、
一緒に助かってくれて良かった、
と安堵した様子でコメントしています。
フィゴが入院している動物病院では、
フィゴの回復を速めるために、
ストーンさんの姿を見せて、
声を聞かせてあげようと考え、
ビデオ電話を使った面会を
計画立てているといいます。
一日も早く回復して、
いままでの生活に戻れる日が来ることを
フィゴも、ストーンさんも、
待ち望んでいることでしょう。