8月4日夜7時頃に発生した、
JR京浜東北線の停電トラブル。
3本の列車が同時に運行停止し、
数千人もの乗客が空調の
効かなくなった暑い車内に
すし詰め状態となってしまいました。
一体なぜこのようなことが
起こってしまったのでしょうか?
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原因は架線の切断
JR東日本の調査によると、パンタグラフ
(鉄道車両に用いられる集電装置のひとつ)
に送電するために、線路と平行して2本
張られている「トロリ線」が同じ場所で
両方とも切れてしまっていたようです。
切断が発見された現場は横浜駅から
約700メートル離れた地点で、
切れていたのは桜木町-横浜間の
京浜東北線南行きのトロリ線。
通過列車のパンダグラフから
火花が出ていたとの目撃証言や、
トロリ線の切断部は焼き切れた
様子だったことから、架線は
ショートして溶け、切れてしまった
可能性が高いとのこと。
5月の検測車での測定や、7月の目視による
点検では異常が見られなかったため、
摩擦で切れたということは考えにくいとし、
JR東日本はさらなる調査を進めていくと
しています。
数千人がすし詰め状態に
3本の列車がストップした今回のトラブル。
空調も止まり、数千人の乗客が
約1時間半近く暑い車内に
閉じ込められてしまいました。
中には暑さに耐えかね、乗務員の制止を
振り切り勝手にドアを開けてしまう乗客も。
旧型電車のようにほとんどの窓は
開く構造となっておらず、車内温度が
上がりやすかったことも乗客たちの
負担となったようです。
乗務員の誘導のもと、電車から線路へと
降りて近くの駅まで避難が行われた後、
体調不良を訴えた5人が病院へ
搬送されましたが、命に別状は
なかったとのことでした。
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花火大会も混乱に拍車
4日は桜木町駅近くのみなとみらい地区で
毎年20万人以上の観客を集める花火大会が
あったこともあり、見物帰りの客により
乗客数が増えていたことも混乱に拍車が
かかる原因のひとつだったようです。
タクシー乗り場には動かない列車を諦めた
人たちで数百メートルの行列ができ、
帰宅できず困る姿が多く見られました。
こういったトラブルには本当に
いつ巻き込まれるか予測ができません。
今回乗客たちにとって辛かったとの
声が多かったのは「暑さ」。
もしものために飲み物や保冷材などは
常備しておくと良いかもしれませんね。