今月頭より、奈良公園周辺の池が
真っ赤に染まり、観光客を
驚かせています。
池を真っ赤に染め上げたのは
赤い水草。
これには公園の管理を行う奈良県も
困惑し、景観への影響を考慮して
対策を講じています。
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真っ赤な奈良公園の池
異変が起こったのは8月1日頃。
世界遺産の興福寺と春日大社に
近い荒池、観光名所として
有名な浮見堂がある鷺池などが
急激に赤く染まりました。
この水草はアカウキクサ科と見られており、
在来種であれば絶滅危惧種に分類されますが、
高温に強く繁殖力の高い外来種は「特定
外来生物」として規制対象になります。
今回大量発生した水草が外来種かどうかは
現在調査中です。
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水草の大量発生による被害
水草が水面を覆ってしまうと、池に
生息する鯉たちが酸欠を引き起こす
恐れがあるため、奈良県は3日に
水草の除去を決定。
池が赤く染まる現象は10年ほど前にも
見られたようですが、これほどの
大量発見は前例がないとのこと。
奈良県は7月31日から5日連続で
最高気温が35度を超える猛暑。
それに加え、雨不足が原因で今回の現象が
引き起こされたのではないかと見て、
調査が進められています。
除去作業はまだ行われておらず、
繁殖のスピードのこともあり
手作業では焼け石に水なのだそう。
雨が降れば浮草の減少が期待されるので、
除去作業も捗ることでしょう。
降雨が待ち遠しいですね。