9月7日時点で4つのハリケーン
「キロ(台風17号)」「アータウ(台風18号)」
「イグナシオ」「ヒメナ」が
太平洋の移動し、
「アータウ(台風18号)」は
9日10時には三重と愛知の間にあり
まもなく日本上陸と言われています。
太平洋北東部でこれほど強いハリケーン(台風)が
同時に4つも発生するのは前例がありません。
一体、太平洋の天候はどうなっているのでしょうか?
Sponsored Link
なぜ同時発生したのか?
複数のハリケーンが
同時に発生する理由の1つとして
嵐を生み出す細い大気の帯から、
複数の渦が数珠繋ぎに生まれる
傾向があるとのこと。
この帯は熱帯収束帯といい、
赤道から程近い雷雨の帯。
この帯が不安定になるとあちこち移動し始め、
大きなハリケーン(台風)に成長する渦を発生させ、
エルニーニョ現象による温かい海水が
この渦に拍車をかけて大きくすることによって、
複数のハリケーン(台風)が現れるのです。
「アータウ(台風18号)」9/8の様子
YouTube ひまわり
Sponsored Link
エルニーニョ現象が原因?
5~7年に1度起こるエルニーニョ現象は、
米国西部に大雨と
アジアとオーストラリアに干ばつをもたらします。
そして、
大西洋ではハリケーン(台風)の勢いを鈍らせるだけでなく
太平洋中部と東部では海水温が平年よりも高くなるため
高い水温で熱帯低気圧が発達しやすくなり、
太平洋ではいつもハリケーン(台風)の発生が
活発となるのです。
今後の台風への心構え
これからは、双子や三つ子のハリケーン(台風)が
同時にやって来ることがあたりまえになる日が
くるかもしれません。
気候変化に関する科学的な判断基準の
データの提供を目的としている
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の
データを含めた大気コンピューターモデルは、
エルニーニョのような状態が
今後は恒常化すると予測しています。
つまり、太平洋中部・東部では今後、
ハリケーン(台風)の活動が
さらに活発になる恐れがあるので
これからも引き続き注意が必要ですね。