南極観測船・砕氷艦「しらせ」は
16日に男性自衛官170人と
女性自衛官の10人、計180人を乗せ
海上自衛隊横須賀基地を出港。
港では、関係者や家族が約700人集まり
家族の無事の帰還を願って見送しました。
南極観測船・砕氷艦「しらせ」についてや
今後の航海予定ついてお伝えします。
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南極観測船・砕氷艦「しらせ」の航海予定
- 2015年12月上旬、豪州・フリーマントル寄航。
第57次観測隊の越冬隊員ら64人を乗せて南極へ出発。 - 2016年1月上旬ごろ、南極の昭和基地に到着予定。
- 2016年2月下旬に第56次越冬隊員ら60人を乗せて
- 2016年3月下旬にシドニーに到着
- 2016年4月中旬ごろ日本に帰着予定。
南極観測船・砕氷艦「しらせ」とは
「しらせ」は日本で唯一
そして世界有数の大型砕氷船です。
初代「しらせ」は47次まで22回の航海のうち
接岸できなかったのはたった1回だけ。
氷に閉じこめられた他国観測船
オーストラリアのネラ・ダン号(27次)と
オーロラ・オーストラリス号(40次)を
2度救出するなど世界的にも高い
砕氷能力を保持しています。
*現「しらせ」は4代目です。
船体の大きさ | 長さ138 x 幅28 x 深さ15.9 x 喫水9.2m |
基準排水量 | 12.650 トン |
主機械 | ディーゼル・電動機4基 2軸 |
馬 力 | 30.000 馬力 |
速 力 | 19 ノット (時速35.188km) |
搭載航空機 | 輸送用大型ヘリコプター(CH-101)2機搭載 |
貨物重量 | 約1.100 トン |
観測設備 | ・気象、宙空、地学、海洋、生物、重力の各観測設備
・海底地形及び地層を測定するマルチビーム音響測深装置 ・海潮流を測定する流向流速計 ・コンテナ化した研究室 |
乗 員 | 乗員:約175名、観測隊員等:約80名 |
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今回女性乗員10人のうち9人が初航海
今後「しらせ」はオーストラリアを経由し
南極へ観測隊員や物資を運びます。
今回女性乗員のうち9人の自衛官と
医師1人が乗組員として乗船。
防衛省によると、
過去に臨時での女性医官の乗船はあったが
今回のように女性乗員が正式に乗船するのは
はじめてのことです。
女性乗員9人は気象や通信、航海、
機関、電機、調理などを担当し
これまでは女性専用部屋を確保するだけの
人数がそろいませんでしたが今回は
2人部屋と8人部屋の2部屋を
女性部屋として使うとしています。
現在「しらせ」は九州の南を航行中。
南極観測隊での女性の活躍を期待したいですね。