4月20日、三菱自動車が自社製車両の燃費試験においての不正行為について、
相川哲郎社長が出席して説明することを発表。
午後5時より記者会見が行われました。
加えて4月26日、午後4時半より再び記者会見が行われています。
三菱は以前にも平成12年・16年にリコール隠しを行いブランドが失墜、
経営危機に陥りました。
今回の件も会社を揺るがす危機に繋がりそうです。
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4月26日の記者会見の様子
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こちらは4月20日の記者会見の様子です。
今回の燃費試験の不正行為まとめ
三菱は20日の会見で、2013年6月から生産している軽自動車の
「eKワゴン」と「eKスペース」、日産自動車の「デイズ」と「デイズルークス」の
計4車種において、実際よりも燃費を良く見せるための不正行為を
意図的に行っていたことを発表。
走行抵抗値を改ざんし、実際の燃費よりも5~10%程度
よく見せる不正行為があったそうです。
走行抵抗値とは、タイヤの路面抵抗や空気抵抗などを数値化したもの。
通常カタログに載せる燃費性能は国土交通省の審査で決まるものですが、
その基になる走行抵抗値はメーカーの届け出数値が採用されることとなっています。
三菱はこの仕組みを悪用し、燃費性能をよく見せかけたのです。
不正行為が行われた対象車数は計62万5000台。
今後の調査次第では台数はさらに増える可能性もあります。
4車種は同日午後には生産と販売を停止しました。
今回の発覚は、軽自動車開発等で三菱と提携している
日産からでした。
次に開発する車種を日産ベースで進めていくことが決まっていたため、
参考にと三菱から提供を受けた車の燃費性能を計測したところ
カタログ通りの数値にならないことが判明。
日産との提携がなければ三菱の嘘は隠されたまま
発覚しなかったかもしれませんね。
さらに三菱は「ミラージュ」「デリカ D:5」「アウトランダーPHEV」を除く
全ての車種について、少なくとも2002年から、
日本で認められていない手法で走行抵抗値を測定していたことも発覚。
ただでさえ一度リコール隠しが問題となっていたこともあり、
三菱ブランドの信頼の墜落は免れないでしょう。