洪水被害の最悪の事態が
「堤防の決壊」。
10日に決壊した鬼怒川付近の堤防は
「10年に1度程度の
大きい水害には対応できない」として
国土交通省が改修を計画していた矢先の出来事。
茨城県常総市の鬼怒川での堤防決壊は、
あふれた川の水によって堤防が削られる
「越水破堤」が起こった可能性があるとしています。
この「越水破堤」とは一体どんな現象なのでしょうか?
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越水破堤メカニズム
破堤の要因には、主に越水(えっすい)・
浸透・洗掘(せんくつ)の3種類のタイプがあります。
このうち今回の決壊で問題視されているのが
越水(えっすい)による破堤です。
一見、丈夫そうに見える堤防ですが、
その大部分は「土」でできているため、
予想以上の風雨が続いて水位が上がると、
最悪の場合、
堤防そのものが壊れてしまう可能性があります。
堤防が高ければ高いほど洪水時の水位も上がり、
そこから流れ出した水のエネルギーは、
どんどんとコンクリートで覆われていない
堤防の反対側の土を削っていきます。
反対側の土が削り取られてしまうことで
堤防は水をせき止める力を失い決壊するのです。
図解説明
出典:blogs.yahoo.co.jp
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どうすればいいのか?
交通省は全国の河川のうち、
治水工事が整備目標に達している河川は「ほぼない」と言い、
整備の優先順位に頭を悩ませています。
今回、茨城や栃木で起きた水害では
深夜に避難指示が出されたため、
明るくなってから避難しようとしていて
結果として逃げ遅れたしまったことが
わかっています。
現状としてわたしたちができることは
避難警報や指示が出た際には
昼夜問わず「速やかに避難すること」
これしかないようですね。