青森県・弘前市にある弘前城。
現在、石垣の改修のために重さ約400トンもある
天守を動かし、大規模な工事が行われています。
また、20日からは一般の人も天守を曳くことが
できる「曳家ウイーク」が開催。
シルバーウィークということもあり、弘前城前は
連日多くの人で賑わっているようです。
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曳屋ウイーク
9月20日から27日まで開催中の曳屋ウイーク。
場所は弘前城本丸にて、各日10時・11時・
14時・15時の計4回が行われています。
参加者には特製軍手をプレゼント。
定員は各回100名、8月21日までの
事前申し込みとなっていました。
この曳屋ウイークでは、1日あたり75センチ
程度を動かしています。
残念ながら参加を逃してしまった方も、
弘前城が動く様子を一目見ようと弘前公園に
詰めかけ、20日・21日の来場者数は
計1万3100人。
わずか2日間で昨年9月の月間入場者数約1万4000人に
迫る勢いを見せています。
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弘前城石垣修理スケジュール
平成25年7月~ | 石垣修理に係る本丸(天守北側平場)の 発掘調査 (平成27年度まで継続) |
平成26年11月~ | 内濠埋め立て工事着手 天守の建物基礎部分の調査や展示品の搬出 |
平成27年4月1日~5月10日 | 展示品がない状態での弘前城天守公開 |
4月23日~5月6日 | 弘前さくらまつり開催 内濠を開放、天守や桜・石垣を 下から見上げられる状態に |
5月11日~7月 | 弘前城天守閉館・天守曳屋の準備工事 |
9月20日~27日 | 曳屋ウィーク開催 |
平成28年4月1日~ | 天守を移設先にて公開予定 天守台(天守真下の石垣)の発掘調査開始 石垣修理工事着手 |
石垣の修理では、修理範囲全体の石垣を
解体するところから始まります。
石垣の解体終了は平成30年度、
南側の天守台付近から積み直しを
行い、完成が平成32年度を予定。
全体の工事完了は平成35年度と
見られています。
弘前城本丸石垣修理PR動画
津軽の中心地・弘前城
弘前藩津軽氏の居城として、津軽地方の政治経済
中心地となった弘前城。
1611年に築城され、津軽藩領主・津軽為信、
信枚の居城となりました。
城郭は本丸、二の丸、三の丸、四の丸、北の郭、
西の郭の6郭から構成される梯郭式平山城です。
創建当初の規模は東西612メートル、
南北947メートル、総面積385,200平方メートル。
現在の天守は1810年(文化7年)に建て直された
もので、、最初の天守は1627年(寛永4年)に
落雷により炎上。
さらに内部の火薬に引火して大爆発を起こして
しまい、200年近く天守のない時代が続きました。
小説家として知られる司馬遼太郎からは、
「日本七名城の一つ」と例えられています。
本来の位置での天守は平成35年まで
見られなくなってしまう弘前城。
滅多に見られない天守の大移動を見物しに、
弘前公園へお出かけしてみてはいかがでしょうか?