佐野研二郎氏の作成した東京五輪
公式エンブレムが他の劇場ロゴなどと
酷似していたことを受け、白紙撤回と
なってから3ヶ月あまり。
今回は無名デザイナーでも参加可能という
ことで、応募数は1万件を越すと見られており、
いかに効率的な選考を行うかが課題となっています。
そこで今回組織委員会は選考前に4段階の
事前審査を行う方針。
その4段階とは、どんな審査なのでしょうか?
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公式エンブレムの事前審査
第1段階では応募要件の不備など基本的な項目を
チェック、続いて公序良俗に反するものや、
調べずともわかるほど著作権侵害された作品を
ふるい落します。
第3段階からいよいよデザインの審査が行われ、
組織委員会と外部デザイナーが2グループに
分かれて独創性や象徴性を審査。
最終段階では約15人による投票が行われ、
選考対象は100~200点に絞り込まれます。
事前審査はすべて年内に完了させるとの意向を
示している組織委員会ですが、24日の応募開始から
わずか30分で300件を超える応募があったことから、
今後もさらに増えることが予想されています。
募集期間は12月7日正午までなので、
事前審査に使える時間は1ヶ月もありません。
にも関わらず年内には選考を終わらせる…
本当に大丈夫なのでしょうか?
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迫るタイムリミット
大盛況を見せるエンブレム再募集ですが、
気になるのは公表までのタイムリミット。
来年夏のリオデジャネイロ五輪が終われば
世界の目は東京五輪に向くため、それまでに
間に合わせなければならない公式エンブレム。
当然ながら二度目の撤回なんて許されません。
国民の意見を取り入れるためにも国民投票を
検討していますが、時間に追われているため
実現は難しいのではないでしょうか?
同じ轍を踏まないよう慎重に進めながらも、
タイムリミットを気にしながらの慌ただしい
選考となりそうです。