気象庁によると、今年2016年は観測史上最も暑かった2010年と
海や大気の状況が似ているところが見られ、さらにいくつかの条件が
重なれば全国的に猛暑を迎える可能性が高いと見られています。
この猛暑の原因はラニーニャ現象が関係しているとのこと。
暑い夏を少しでも快適に乗り切るには一体どうしたら良いのでしょうか?
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2016年の日本の夏は猛暑に
気象庁の季節予報によると、今年8月の気温は東日本は
平年並みか高くなり、西日本は高くなり、
さらに夏の後半から暑い日が増える見込みだそうです。
その理由はラニーニャ現象。
2014年夏に発生し、19か月連続と過去最長の長さになった
エルニーニョ現象がついに終息の兆しを見せており、
ラニーニャ現象が7月ごろから発生するとみられています。
この現在の状況は1098年以降の観測史上6~8月の平均気温が
最も高かった2010年と酷似しているようです。
2010年は全国11地点で35度以上の猛暑日の日数を更新しています。
この時も春に海面水温が高くなるエルニーニョ現象が終息。
夏に逆に海面水温が低くなるラニーニャ現象が発生していました。
東京大学先端科学技術研究センターの中村尚教授によると
「残存するエルニーニョの影響よりも今後ラニーニャ現象の勢力が
強まった場合、10年のように暑くなる可能性がある」とのこと。
また、2016年の夏が猛暑になるかを決める要因はもうひとつあり、
2010年は亜熱帯ジェット気流が平年より北側に蛇行し、
日本列島の上空は太平洋高気圧の上層がチベット高気圧にも
覆われました。
このため、日本列島全体が猛暑に。
この日本付近を流れる亜熱帯ジェット気流がどう蛇行するかも
重要なポイントになります。
また、今年の夏は日本のみならず世界中が暑くなると予想されており、
NASAの気象学者ギャビン・シュミット氏も「史上最も暑い年となる
確率は99%」と発言。
早めの暑さ対策が必要となりそうです。
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日本を猛暑にするラニーニャ現象とは?
南方ペルー沖の海面温度が急激に下がることで起こる異常気象のことを
ラニーニャ現象と呼びます。
南方沖の海面温度が通常より高くなることで起こるエルニーニョ現象と
正反対となる現象であるため、男の子を意味するエルニーニョと対になるよう
女の子を意味する「ラニーニャ」という名前がつけられています。
ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇。
西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発化します。
そのため夏の時期の日本付近は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、
気温が高くなる傾向にあるようです。
また、沖縄・奄美では南からの湿った気流の影響を受けて
降水量が多くなる傾向も。
http://www.data.jma.go.jp
日本の猛暑から逃れる方法
暑くなることが予想される今年の夏、すでに各企業では
アイス系商品に力を入れたりと対策が練られています。
また、米国から輸入した冷却機能を備えた衣服を紹介する企業も。
こちらは宇宙航空研究開発機構(JAXA)とのコラボレーションで
開発された冷却ベスト。
服に縫い付けられたチューブを冷水が循環し体を冷やす仕組みです。
家庭でできる省エネ暑さ対策
暑さ対策はしたいけど、エアコンフル稼働はお金がかかって辛い…
という方におすすめしたいのが、扇風機。
扇風機は本来風を送るだけのものであるため、冷気は出せません。
しかし、あることをすれば冷たい風を出してくれるようになるんです。
それは「濡らした紙を貼りつける」こと。
水で濡らした紙に風を当て、水が蒸発するときの気化熱で
空気の熱を奪い、冷気を正面に向かって出してくれるのです。
http://senpuuki-matome.blog.jp
冷たくなくなったら再び紙を湿らせればOK。
また、扇風機の後ろに濡れタオルをかける、
もしくは保冷剤を置いたり、凍らせたペットボトルを前に置く方法も。
http://aprontai.blog38.fc2.com
http://www.drwallet.jp
こちらは水気が出ますので下にタオル必須です。
気化熱をうまく利用した涼しくなれるテクニックです。
また、暑くて寝苦しい夜には冷感式パッドの使用もおすすめです。
さらに保冷剤や氷枕などで首の後ろを冷やすようにすると
涼しく夜を乗り切れますよ。
以上、エアコンを一日中使わずとも涼しく過ごせる技を
ちょっとだけご紹介させていただきました。