近江鉄道はこの度創立120周年記念企画として
「赤電」カラーの復刻を発表。
6月16日から運行開始しており、
初日には赤電出発式なども開かれました。
1980年代の懐かしい思い出が蘇るこの企画について
詳しくご紹介します!
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120周年で赤電が1980年代カラーで復活
6月16日、彦根駅で開催された赤電出発式。
http://www.chunichi.co.jp
今回は1967年製の820形電車2両1編成を、製造当時の塗装にし、
赤電を復活させた近江鉄道。
懐かしのカラーで走り出す赤電を一目見ようと、鉄道ファンや関係者らが
詰めかけました。
近江鉄道は120周年記念イベントとして
9月24日に近江鉄道グループありがとうフェスタ2016、
10月8日(土)、10月9日(日)に近江鉄道電車運転体験を実施。
近々では6月18日(土)、19日(日)に近江鉄道ミュージアム
鉄道資料館で「がちゃこんまつり2016」というイベントを開催予定です。
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歴代の赤電のデザイン
近江鉄道での赤電は1961年の551系から採用されました。
その後601系・701系・801系・411系などでも採用され、
イメージカラーの「赤」を定着させていくこととなります。
かつては青い電車、通称「青電」も走っていました。
ちなみに現在の近江鉄道車はレモンイエローが基調とされています。
近江鉄道では月に1度ほど近江鉄道彦根駅構内にて
近江鉄道ミュージアム鉄道資料館を開催。
歴代の鉄道車たちを眺めることができますので、
興味のある方はぜひ足を運んでみては?
赤電に関する豆知識
「赤電」とは西武レッドと西武ベージュのツートンに塗り分けられた電車の通称。
1960年代から1990年代まで西武鉄道で活躍していました。
近江鉄道でも1960年代から1980年代にかけて赤電が運行しており、
当時の近江鉄道の電車では赤色がイメージカラーとなっていました。
旧彦根藩士らが設立した近江鉄道は1896年6月16日に認可を受け、
1898年に彦根―愛知川間で開業。
八日市から日野、貴生川へと延伸して電化を進め、1944年に八日市鉄道
(新八日市―近江八幡)を買収して現在のかたちとなり、
1943年には沿線の愛荘町出身の堤康次郎が率いる箱根土地(後のコクド)傘下へ加入。
西武鉄道グループの一員となっています。
1970年代後半以降、後述の701系以降の車両のレモンイエロー一色への塗色変更と
601系以前の車両が廃車となり、赤電が衰退し始めました
最後まで残っていた多摩湖線国分寺 – 萩山間でも351系が
1990年に廃車、これをもって赤電塗色は消滅しました。
こちらの動画は2001年のモハ1形式旧西武カラー再現塗装電車。
近江鉄道本線朝日野近辺と水口松尾-日野間で撮影されました。