名古屋城の外堀にて、体長1メートルを超す肉食魚「アリゲーターガー」
の姿が撮影され、話題になっています。
名古屋市が行った捕獲作戦をかいくぐり、今も成長を続けるアリゲーターガー。
在来種を捕食するなど生態系への影響が懸念されています。
その姿を見てみましょう。
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名古屋城で目撃された1m超えの「アリゲーターガー」
こちらが今回名古屋城外堀で発見された1m越えのアリゲーターガー。
http://www.asahi.com
6月10日午前、市環境局「なごや生物多様性センター」調査員の
酒井正二郎さんが外堀の北側でゆっくりと泳いでいる姿を見つけ撮影。
アリゲーターガーが名古屋城で最初に目撃されたのは7年前。
現在確認されているのは、北米原産のアリゲーターガー2匹と中国原産のソウギョ3匹。
コイなどを大量に食べるため、市が毎年捕獲を試みていますが
そのたびに逃げられてしまい、現在も成長を続けています。
このアリゲーターガーは体長は1.3メートルほどで
毎年徐々に大きくなっているようです。
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巨大肉食魚「アリゲーターガー」とは?
世界最大級の淡水魚として知られるアリゲーターガー。
北米原産の外来種で、肉食性。
主に他の魚類や甲殻類を食べて成長します。
http://www.fimosw.com
成長後の全長は2メートル、大きいものでは3メートル近くにもなり、
一見恐ろしい印象のあるアリゲーターガーですが、
基本的に人間を襲うことはありません。
海外ではよくアリゲーターガー釣りの際に噛まれたとの
報告もあるそうですが、そのほとんどは鋭い歯に触れてしまった
というような間違い報告だそうです。
しかし、顔の横を通るものを反射的に噛んだり、または空腹時など
噛みつかれる危険性もないとはいえないため、不用意に近づくべきではないでしょう。
外来種の魚が生態系に影響を
アリゲーターガーのように外来種の魚が在来種を大量に捕食することで
生態系のバランスが崩れてしまう恐れがあります。
アリゲーターガーやソウギョの他にも、これまでにブルーギルや
ブラックバス、カミツキガメなどの外来種も見つかっているそうで、
名古屋城で確認されている外来種の魚たちは観賞用に
飼われていたものが捨てられたのではないかとみられています。
こういった元々その地にいないはずの外来種の魚たちによる
生態系への被害は年々増え続けており、その大きな原因は
無責任な飼育者たちによる放流。
飽きたから、飼えなくなったからと勝手に近くの川や海などに
外来種たちを放すのは絶対にやめましょう。