6月22日、第24回参議院選挙が公示され、立候補を届け出た
389人による選挙戦がスタートしました。
今回の参議院選挙は憲法改正や消費増税延期に伴う社会保障政策や財政再建、
そして安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点とみられています。
また、今回より18歳の投票が開始されました。
選挙権年齢の引き下げは選挙結果にどう影響してくるのでしょうか?
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7月10日参議院選挙の流れ
今回の参議院選挙には選挙区選に225人、比例選に164人の計389人が届け出。
前回2013年参院選の立候補者数433人
(選挙区選271人、比例選162人)より44人少なくなっています。
参議院選挙の選挙期間は通常公示から17日間ですが、
今年は6月23日に沖縄の「慰霊の日」と重なるため、
1日前倒しの22日に公示されました。
参議院は衆議院と異なり解散がなく、任期は6年と定められており、
3年ごとに定数の半数が入れ替わるために選挙が行われます。
また、参議院選挙は各都道府県の区域を選挙区の単位とした
「選挙区選挙」と、全国を単位とした「比例代表選挙」があります。
有権者は「選挙区」と「比例代表」それぞれに投票が必要なため、
1人が「2票」投票することになります。
「選挙区」には選挙区の「候補者名」を書いて投票、
「比例代表」は各政党の名簿に登載された「候補者名」
もしくは「政党名」を書いて投票します。
選挙区 | 比例代表 |
このとき、不要な言葉を記載してしまうと無効票となるため注意!
投票・開票は7月10日に行われますが、当日行けない方は
各市区町村に用意されている期日前投票所にて投票を行います。
期日前投票所での投票は選挙期日の公示日または
告示日の翌日から選挙期日の前日までの間です。
発表された総得票数に応じて各党に議席が分配され、
これから3年間参議院にて国のため働く議員が決定されます。
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参議院選挙の争点
今回の参議院選挙の争点としてニュースでは
- 憲法改正
- 消費増税延期に伴う社会保障政策や財政再建
- 「アベノミクス」の是非
などが挙げられています。
憲法改正に関しては例え与党が衆参両院で2/3をとったとしても
国民の意見が現在「改正反対」派が圧倒的な割合を占めているため、
すぐには改正できないと思われます。
この度の選挙では消費税増税の延期、そして経済政策「アベノミクス」
に対する国民の気持ちが得票数にも現れるのではないでしょうか?
また、こちらは言論NPOが有識者に対し行ったアンケート。
参議院選挙を目前とした6月頭に「日本の将来や日本を取り巻く状況の変化で
気になっていること」を尋ねた結果です。
「日本の高齢化と人口減少」に対する関心が一番高く、次点で
「アメリカ大統領選の行方」、「中国が現状変更を進めていること」など
海外に目を向けた意見も多く見られました。
初めての18歳選挙権の影響は?
すでに始まっている期日前投票には大阪府の18歳女子高校生が
投票一番乗り、他にはキャンパス内に投票所を開設するなど
若者の選挙への関心は高いように見られます。
実際若者に向けて行われたアンケートでも、
「参議院選挙で投票に行きますか?」という問いに対し
必ず行く | 22% |
行くつもりでいる | 38% |
行くかどうかわからない | 30% |
行かない | 9% |
無回答 | 1% |
「行く」の割合が60%近くを占めています。
さらに「自分が選挙で投票することに、戸惑いや不安はありますか?」
との問いには
大いにある | 12% |
ある程度ある | 37% |
あまりない | 34% |
まったくない | 16% |
無回答 | 1% |
選挙への不安を抱えた人も半数近くいるようです。
また、18〜19歳の人口が突出している北海道・長万部町は
「18歳選挙権」の影響を日本一受ける町として注目が集まっています。
http://www.remanbe.jp
長万部町には全寮制の東京理科大学の基礎工学部のキャンパスがあり、
町の総人口5,910人中、理科大生の人口は358人。
なんと総人口の約6%を占めています。
前回の長万部町議会議員選挙の当選ラインは238票だったため、
理科大生の得票のみで町長を決定できてしまう可能性もあります。
また、長万部町に限らず大学の多い市区町村などは若者の投票の
重みが大きくなるとみられており、立候補者の考えをしっかりと理解した上で
投票することが求められますね。