現在ブラジル・リオデジャネイロで開催中のオリンピック。
現地時間8月14日、テニス男子シングルス3位決定戦で錦織圭選手が
スペインのラファエル・ナダル選手を下し、銅メダルを獲得しました!
テニス男子で日本勢がメダルを獲得するのは、1920年に開催された
アントワープオリンピックで銀メダルに輝いた熊谷一弥選手以来、
96年ぶりの快挙となります。
勝利のカギとなったのは第3セット前の「とある行動」と言われています。
その行動とは何だったのでしょうか?
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リオ五輪テニス 錦織圭3位決定戦結果
1 | 2 | 3 | 合計 | |
錦織圭 | 6 | 6 | 6 | 2 |
ラファエル・ナダル | 2 | 7 | 3 | 1 |
ラファエル・ナダル選手はスイスのロジャー・フェデラー選手、
ノバク・ジョコビッチ選手、イギリスのアンディ・マリー選手と並んで
男子テニス界の「ビッグ4」と呼ばれる強者。
過去1勝9敗と負け越しであるナダル選手を相手にどう戦うのか
注目が集まっていました。
第1セットではナダル選手のサービスゲームである第5ゲームで
ミスを誘い、錦織選手が一歩リード。
そのままゲームを連取し、6-2でセットを奪います。
第2セットでは錦織選手にダブルフォルトなどミスが目立ち、
ナダル選手に逆転される一幕も。
何とかタイブレークに持ち込みますがナダル選手に
セットを獲得されてしまいます。
第3セットは錦織選手が第4ゲームをブレイクし、その後
第9ゲームではサービスエースを決め、そのまま逃げ切り
セットを獲得。
ここ一番の大勝負で負け越しだったナダル選手に
勝利をおさめました!
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勝利のカギはトイレットブレーク?
実はこの試合で錦織選手が精神的にナダル選手を揺さぶっていた
可能性が示唆されています。
その場面は第3セット開始前。
第2セットを取り返し、波に乗って第3セットも獲得したい
ナダル選手をよそに、錦織選手はトイレットブレークを取り、
試合を約12分間中断させました。
トイレットブレークは両選手とも同時にとりましたが、
いち早く戻ったナダル選手はなかなか戻ってこない
錦織選手にいらいら。
中継でも審判にも抗議する姿が映し出されていました。
このトイレットブレークの長さが原因でナダル選手の勢いが
削がれたと言われ、主にスペインの観客からも錦織選手への
批判が上がっていたようです。
日本側からは「まるで巌流島の宮本武蔵のようだった」と
ナダル選手を2時間待たされた佐々木小次郎、錦織選手を
宮本武蔵に例え、錦織選手の戦術が素晴らしいと絶賛する声も。
錦織のトイレットブレークは問題アリ?
では錦織選手は本当にわざとゆっくりとトイレットブレークの
時間をとったのでしょうか?
また、そんなことは可能なのでしょうか?
トイレットブレークは競技規則にも認められたルールであり、
3セットマッチシングルの試合では試合中1回とることが
許されています。
その時間に明確な制限はなく、「審判が理に適っていると
判断できる範囲内」との規定があります。
さらにトイレットブレークには係員が帯同するので、
問題があればすぐに報告が行われるはず。
よって今回の錦織選手の行動には問題がなかったと言えますね。
また、試合後に報道があり、錦織選手が遅くなった理由が判明。
ナダル選手は試合コート側のトイレに案内され、
錦織選手は試合コートからは離れた場所にある
センターコート付属のトイレに案内されたため
その距離の違いで帰ってくるのに時間がかかったとのことでした。
遠いからと急いで帰ってくるとその分スタミナも消費するため、
歩いて帰ってくることを考えると仕方のない遅延だったようです。