神奈川県の大型マンションが傾いていたことから
発覚した、旭化成建材が請け負ったくい打ち工事
での大規模なデータ改ざん。
旭化成建材はこの件に関して過去に工事を
行った全国およそ3000件の調査を行っており、
次々とデータの改ざんや流用が明らかになっています。
この問題により、旭化成建材はくい打ち事業
からの撤退を検討しているとの情報が。
建築業界の一大スキャンダル、
今後どうなるのでしょうか?
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神奈川マンション傾きは三井住友のミス
問題発覚の発端となった神奈川県の大型
マンションの傾きに関しては、元請けである
三井住友建設が地盤の深さに誤りがあったことを
発表しています。
しかし、三井住友建設は下請けの旭化成建材に
調査・補強費の負担を要求。
今回の件から、旭化成建材は事業内容見直しを
検討、元請け側の設計ミスや責任が不明確になる
リスクを避けるため、下請けとして請け負う
くい打ち工事は今後受注しない方向で考えています。
撤退はあくまでもくい打ち工事で、くいの
製造や販売はこれまで通り継続するとのこと。
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他の建物も各自治体が独自に調査
各自治体では、旭化成建材以外の建物についても
独自調査を始めているところもあります。
国は旭化成建材の調査を最優先することを
発表していますが、自治体からは「住民の
不安をいち早く解消したい」との声が。
愛知・滋賀・京都では11月9日よりいち早く
独自調査に乗り出し、過去10年間に
くい打ち工事を行った学校や県営施設などを
調べ始めています。
くい打ち事業の関係者は「業界全体の問題との
指摘もあり可能性を否定できない」とコメント
していることもあり、他の物件でもデータ改ざんの
恐れは十分にありそうです。
建築業界を揺るがす事件となった今回の問題。
自分の住んでいる家にデータ改ざんが見つかれば、
例え現在異常が発見されずとも、いつ傾くかと
不安を抱えて住むことになります。
一体どのように収拾をつけるのでしょうか?