ポッキーやプリッツでお馴染みの製菓会社、江崎グリコは7日、
自社製品を販売しているインターネットショップ
「グリコネットショップ」にて顧客情報が流出したことを発表しました。
被害数は8万3000件にのぼり、そのうちクレジットカード情報が
含まれているものが半数近くの4万3000件ほど。
現在江崎グリコは情報が漏えいしたとみられる顧客にお詫びと注意を呼びかけています。
情報が漏えいした危険性がある期間の利用者をお知らせしますので、
グリコのネットショップを利用したことのある方は自分が対象になっていないか
チェックしてみてくださいね。
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被害数8万3194件
今回の件が発覚したのは、1月29日にカード会社から
「グリコのインターネットサイトから漏れた情報で不正利用が
行われた可能性がある」と連絡を受けたことから。
調査を進めていくうちに、自社製品のお菓子や飲料・粉ミルクを
販売している「グリコネットショップ」への不正アクセスが判明し、
約8万3194件の個人情報が外部に漏れている可能性が浮上しました。
情報漏えいの危険性があるのは2012年10月12日~2016年2月3日までに
「グリコネットショップ」を利用したお客様の情報。
化粧品や健康食品の「グリコダイレクトショップ」、
「スマイルビスコ」は対象となっていません。
この中にはクレジットカードの情報も含まれているとみられる
個人情報が4万3000件にものぼり、グリコはお客様相談窓口を
電話とメールの両方で受け付け、対応を急いでいます。
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クレジットカード利用者には郵便で通達
期間が長いため情報流出を1件1件突き止めることができておらず、
グリコではクレジットカードを利用して購入したお客様全てに
ダイレクトメールで利用があったことをお知らせ。
その上でクレジットカードの履歴に見覚えのない請求がないか
確認を呼び掛けています。
また、もしも見覚えのない請求があり、カードを再発行する場合は
手数料は江崎グリコより支払われるように手配されているので、
無料で再発行をすることができるそうです。
詳しくはグリコお客様相談窓口、
またはお使いのクレジットカード会社にお尋ねください。
グリコお客様相談窓口
電話:0120-694-666
(平日 午前9時から午後8時
土日祝 午前9時から午後5時)
メール:gnsoudan@glico.co.jp
なぜ不正アクセス被害は止まらないのか
昨年6月には日本年金機構による情報漏えいがあったりと、
止まらない不正アクセス。
なぜ不正アクセスは横行しているのでしょうか?
実は、不正アクセスの被害に遭っているのは大手企業だけではなく
一個人のパソコンなども受けていると言われています。
しかし、それが表立って大きな騒ぎにならないのは
今回のグリコの個人情報漏えいのような大規模な被害を受けていないため。
不正アクセスの主な目的は、得た情報を使って不正な利益を得ること。
そのため、攻撃者にとって利益になる情報がパソコンになければ
不正アクセスされても何の被害も受けていないことになります。
また、攻撃者が得た情報をすぐに使用するのは稀なことなので、
不正アクセスの発見が遅れるのはこのためでもあります。
さらに現在は価値のない情報でも、一度入り込んだパソコンには
再度アクセスが簡単にできるようプログラムを仕掛けておく場合もあり、
後に必要になった際に再度入り込まれるといった被害もあります。
そして近年問題になった遠隔操作。
これも不正アクセスによってパソコンが乗っ取られたことで起こる被害です。
どんなにセキュリティを高めても攻撃者はそれをかいくぐって
不正アクセスを行うイタチごっこに終わりはくるのでしょうか…。