カナダのスウィフトカレントで開かれているカーリングの
女子世界選手権は3月27日、決勝戦を迎えました。
日本代表のLS北見は決勝で大会2連覇のスイスと対戦し、
前半にリードを奪いながらも結果は6-9で敗北。
残念ながら初の金メダルを逃してしまいました。
しかし、カーリングで銀メダルを獲得したのはこれが初。
前人未到の快挙を成し遂げたLS北見の決勝戦の
試合内容をお届けします!
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女子カーリング世界選手権 決勝戦結果
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スイス | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 2 | 2 | 9 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 6 |
日本先攻で始まった決勝戦、第1エンドは0-0の立ち上がり。
第2エンド、日本はスイスに1点とらせ、有利な後攻を獲得します。
第3エンドでは日本はストーンを残さず意図的に0-0に。
第4エンドも日本が後攻。
第4エンドは1-1の同点、第5エンドではスイスが後攻となり、
最後はハウス内にストーンが混み合う展開へ。
ナンバーワンをスイスに奪われてしまいますが、
ナンバーツーは日本がからくも残ります。
前半終えて1-2と食らいつく日本。
第6エンドは日本の後攻。
理想的な攻撃で藤沢のラストショットがスイスのストーンをはじき出し、
ワン・ツーは日本が獲得。この試合初めてスイスをリードし、3-2で逆転しました。
第7エンド、スイスの後攻。日本が最後に1個入れますが、
スイスもラストショットを成功させて3点を取り逆転。
日本後攻の第8エンドでは藤沢のラストショットで
スイスのストーンをはじき出し日本3個目のストーンがハウスに残留。
日本が3点を得て6-5と再逆転します。
第9エンド、スイス後攻。スイスは最後にナイスショットで2点取り、またもや7-6と逆転されます。
そして最後の第10エンド、日本後攻。
藤沢のラストショットはナンバーワンを狙いますが、ここで痛恨のミス。
ハウスを通過してしまいます。
無情にも試合は終了、9-6でスイスが3連覇を成し遂げました。
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日本代表選手たちのコメント
藤沢五月選手
悔しい思いしかない。最後のショットを決めきれなかったのは私の責任。
経験を積んで、もっと強いスキップにならないといけない。
本橋麻里選手
みんなにありがとうの一言。いつも通り、笑顔のあふれるゲームをしてくれた。
負けたのは悔しいけど、見てくれた人が喜ぶ試合をしてくれたのは誇り。
吉田夕梨花選手
最後の最後まで試合ができたことはうれしく思う。
最後は負けたけれど、幸せな楽しい時間だった。
言葉では表せないくらい、最高の舞台だった。
鈴木夕湖選手
負けて大会が終わったので、うれしい半分、悔しい半分。
もっと安定して投げられる選手になりたい。
吉田知那美選手
やってきたことが一つの結果になったことは誇りに思う。
まだ伸びしろはある。この負けを大切に、ひたむきに練習を頑張りたい。
やはり悔しさを胸にした選手が多いですが、皆それぞれ次に繋げたいと
思う選手が多数でした。
カーリング初の銀メダル
惜しくも金メダルは逃しましたが、実は銀メダルでも
日本のカーリング界にとっては快挙。
日本代表はオリンピック、世界選手権を通じて過去にメダル獲得はなく、
今回が男女を通じて初のメダル獲得なのです。
女子は世界選手権には1990年の初出場以来、
過去20回の出場経験がありますが、
1997年と2008年の4位が最高でした。
特に2008年の大会では、今回もリザーブとして出場した本橋麻里選手が
メンバーの「チーム青森」で臨み、3位決定戦でスイスに敗れ、
あと一歩のところでメダルを逃しています。
また、オリンピックで正式種目となった1998年の長野大会以来、
日本は5大会連続で出場していますが、
長野大会とおととしのソチ大会の5位が最高で、
これまでにメダル獲得はありません。
日本代表にとって悲願だったオリンピック、世界選手権での
メダル獲得を成し遂げたLS北見。
今後も頑張ってほしいですね!