5月22日に放送された「笑点 歌丸ラスト大喜利スペシャル」をもって
笑点司会を引退された落語家・桂歌丸さん。
桂歌丸さんの司会引退となるこの回の平均視聴率は27.1%。
瞬間最高視聴率は32.2%と有終の美を飾られました。
アイドルグループのTOKIOがゲスト出演するなど盛り上がった22日の放送、
この日を持っての引退についてはかねてより報道されており、
注目が集まっていたのは「司会の後任」。
三遊亭円楽さんや林家木久扇さんが有力候補だと言われていましたが、
いったいどなたになったのでしょうか?
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歌丸師匠の涙
1966年5月15日の初回放送から50年間、同番組に出演してきた桂歌丸さん。
生放送で行われた「笑点 歌丸ラスト大喜利スペシャル」の放送中では
明るくつとめていらっしゃいましたが、放送を終えて観客へ挨拶する際、
涙がこらえきれなくなってしまったようです。
「この50年、面白いこと、悲しいこと、悔しいこと…いろんなことがありました。
そんな思いが、ごっちゃになって出てきて、涙腺が狂っちゃいました。
やっぱり、別れっていうものを考えるとつらいものですね」
笑点に携わって50年、2006年から10年に渡って司会をつとめた桂歌丸さん。
今後は終身名誉司会に就任され、「笑点」の直前に放送されている
5分番組の「もう笑点」には出演を続けていくそうです。
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後任は春風亭昇太に
明かされた後任司会者は、なんとメンバーの中でも笑点歴が
一番浅い春風亭昇太さん。
まさかの抜擢に会場のお客さんもざわめき、予想を大きく裏切る形となりました。
番組プロデューサーによると春風亭昇太さんの起用理由は
「チームワークを考えた結果」だそうで、チームメンバーをよく知り、
また若手大喜利の司会もやっていた春風亭昇太さんに白羽の矢が立ちました。
桂歌丸さんからは「100%お任せです。明るさと若さで番組を引っ張ってほしい」と
あたたかいエールが送られ、春風亭昇太さんは「大変なことが待っていると思いますが、
自分らしくやるしかない」と決意をあらわにしました。
また、春風亭昇太さんが司会へ昇格したことで大喜利メンバーが追加。
気になる新メンバーは29日の生放送でお披露目されるそうです。
春風亭昇太とは
春風亭昇太さんは現在56歳で、5代目春風亭柳昇さんの弟子。
本名は田ノ下雄二(たのしたゆうじ)。
東海大学文学部に入学後、たまたま立ち寄った落語研究部で
稽古を見て興味を持ち、落語の魅力にひかれていきます。
学生時代にテレビ東京の『大学対抗落語選手権』にて優勝経験があり、
春風亭昇太さんの人生を変えたのはテレビ朝日の『ザ・テレビ演芸』に
漫才コンビ、ザ・まんだらーずとして出演したこと。
この番組で初代グランドチャンピオンになったのを期に大学中退、
1982年より春風亭柳昇に弟子入りしました。
入門後は「昇八」を名乗り、前座時代から「演芸ひろば」司会など、
テレビに多数出演。
1986年に二つ目に昇進し、春風亭昇太を名乗るようになります。
さらに1989年にNHK新人演芸コンクール優秀賞受賞、1992年には席亭推薦による抜擢で
真打へと7人抜きで昇進。
1998年には平成9年度の浅草芸能大賞新人賞を受賞されています。
笑点のレギュラーメンバーとしては2006年より参加。
それ以前にも若手大喜利に参加しており、兄弟番組の「笑点Jr.」など
広く活動されています。
桂歌丸さんの司会が終わり、春風亭昇太さん司会で新たな幕開けとなる笑点。
今後どのように変わっていくのでしょうか?
まずは新メンバー発表が楽しみですね!