全国各地で開始されている第98回全国高校野球選手権地方大会。
7月11日、町田市小野路球場で行われた西東京大会第1回戦は
狛江と和光の試合でした。
その試合の中で、和光の室橋達人捕手が珍しい打法を披露。
それはなんと「逆」一本足打法だったのです。
この逆一本足打法、通常の一本足打法と何が違うのでしょうか?
Sponsored Link
室橋達人の逆一本足打法
今回西東京大会で逆一本足打法を披露したのは
和光の2番打者、2年生の室橋達人捕手。
スイッチヒッターである室橋捕手は、左投手相手に左打席へ。
通常なら王貞治選手やイチロー選手のように右足を上げるところ、
室橋捕手は軸足となるはずの左足を高く1,2度上げてタイミングをはかりスイング。
このスタイルに会場からもどよめきが。
室橋捕手の初回第1打席はニゴロに倒れましたが、2回の第2打席では
ツーアウト走者なしから見事に中越え三塁打を放ちます。
その後4回の第3打席は四球、6の第4打席は中飛で3打数1安打と
まずまずの成績ではないでしょうか。
試合は和光3-10狛江で8回コールド。
和光は甲子園へ進むことは叶いませんでした。
何故この打法に?
室橋捕手が逆一本足打法を編み出したのは今年の初め。
「左足を上げて重心をいったん前に乗せて、左足を落として
後ろにうまく体重を乗せるように編み出した」
監督にばれたら直されてしまうと思い、内緒で特訓したそうです。
室橋捕手はまず今春の練習試合で試し、結果を出すことに成功。
それをうけて渡辺忠生監督も「これで打てるなら、むしろ合っているんだろう」と
矯正することはせず、今回の地方大会で公式戦デビューを果たしました。
Sponsored Link
通常の一本足打法
一本足打法とは、投手の投球フォームに合わせて
投手側の足を高く上げてからスイングする打法のこと。
ボールを手元まで引き付けたり、タイミングを取りやすくしたりすることを
目的としていますが、下半身への負担が大きくなるため、下半身が弱い選手では
軸がぶれて反って打ちづらくなることも。
下半身の強さとバランス感覚が求められる打法であるため、
監督やコーチの中には一本足打法への否定的な意見もあるようです。
一本足打法を使いこなす野球選手には
・王貞治
・高橋由伸
・立浪和義
・秋山翔吾
・浅村栄斗
・池山隆寛
・井端弘和
・メル・オット
・片平晋作
・門田博光
・倉本寿彦
・小久保裕紀
・坂本勇人
・大豊泰昭
・田淵幸一
・中田翔
・西川遥輝
・橋本到
・松中信彦
・柳田悠岐
などの選手がいらっしゃいますが、王選手のように
引退まで一本足打法で貫き通すことはまれなことのようですね。
室橋捕手擁する和光は今回は残念ながら1回戦敗退となってしまいましたが、
また今後の公式戦で逆一本足打法が見られることを楽しみにしています!