現在リオ五輪で体操種目に出場中の内村航平選手。
10日午後(日本時間11日午前)に行われた体操の男子個人総合決勝にて
1点差をひっくり返すという大逆転劇をおさめ、金メダルを獲得しました!
鉄棒競技で腰を痛めるアクシデントがありながらも
宿敵オレグ・ベルニャエフ選手を見事退けた内村選手の
雄姿を振り返ってみましょう。
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快挙を成し遂げた内村航平
5種目を終えた時点で1位のオレグ・ベルニャエフ選手とは0.901点差。
種目別点数表
ゆか | 15.766 |
あん馬 | 14.900 |
つり輪 | 14.733 |
跳馬 | 15.566 |
平行棒 | 15.600 |
鉄棒 | 15.800 |
合計 | 92.365 |
優勝は絶望的と思われた点差でしたが、最後の鉄棒で
見事点差をひっくり返し6種目合計で92.365点を記録。
ロンドンに引き続き体操個人総合2連覇を果たしました。
連覇は1972年ミュンヘンの加藤沢男選手以来、44年ぶり4人目。
約半世紀にわたって日本人選手の誰もなしえなかった偉業を成し遂げました!
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2020年東京は「入れたらいいな」
個人総合優勝を果たし、インタビューを受けた内村選手。
「今回ほど負けるんじゃないかと思った試合はなく、最後の鉄棒が
すごく良かったので、この鉄棒で負けるなら悔いはないと思った。」
こんな胸の内を語りました。
4年後の東京五輪について問われると
「東京五輪は間違いなく、オレグが狙ってくると思うし、
オレグが取るんじゃないかなと今は思います。
凌平もまだまだ伸び代があるし、日本に残っている選手たちも、
そこまで4年間もあればすぐにいけると思うので、
あとは、僕がこれだけ示してきた姿から、
どれだけのものを習得していけるかだと思います。」
自分が、というよりは後進の選手たちへの期待を口にしました。
自分自身は「出場したいけれど入れたらいいな」ぐらいの気持ちのようです。
また、今回の個人総合を集大成とも話しており、
個人総合を狙える力はもう自分にはないだろう、
そしてどちらかというとあまりやりたくないという気持ちもあるようで、
「今日は本当にしんどかったです。もう最後に終わった瞬間に、
もう2度とやりたくないと思いました」
こんなことまで素直に発言していました。
内村航平は天然?
内村選手と言えば、リオ入りした際に話題となったのが
携帯通信料50万円の請求。
これは人気ゲーム「ポケモンGO」のアプリをダウンロードし
現地が未対応にも関わらず使い続けていたために起こったもので、
データ通信の設定が定額制プランから外れていたことに気付かず
通信料が50万円にまで膨れ上がってしまったとのこと。
あわてて携帯会社に事情を話し、定額制プランの定額料金に
収める救済措置をとってもらったものの、現地にいないポケモンの
出現を待ち続けるなんてちょっと天然なところがあるようですね。
また、極端な偏食家としても知られ、食事はほぼ米と肉。
色の濃い野菜が大嫌いだそうです。
北京五輪では、朝食はバナナかチョコプリン、夜はビッグマック。
おやつはブラックサンダーという偏食っぷり。
しかしコナミスポーツ&ライフに入社してからは、会社が栄養士をつけて
食生活を管理したため、野菜も食べるようになりチョコ断ちにも成功しました。
他にも記者会見の際に鳴り響いた電話の音が自分のものだと
気づかなかったり、コメントも独特なものが多くつかみどころがない内村選手。
そんな彼が今回喜びを大きく表しガッツポーズをする姿には
すごく胸をうたれました。
体操界の先頭に立ち、そのレベルを引き上げてきた内村選手。
彼が東京五輪の舞台に立つ姿を見たい気もしますが…
4年後は31歳という年齢もあり、どうなるのでしょうか?