大腸がんで入院中だった俳優の今井雅之さん。
5月28日に容体が急変し、54歳という若さで
その人生の幕を閉じました。
今年で28回目を迎えた主演舞台
「THE WINDS OF GOD」を降板し、
もう一度舞台に立てる日を信じて
闘病を続けてきた今井さん。
彼のファンからは、あまりに早い旅立ちを
悼む声が多数寄せられました。
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医者からの「余命3日」宣告
法政大卒業後、1986年、
25歳の頃に俳優業界に
足を踏み入れた今井雅之さん。
悪役からコミカルな役柄など、
幅広い登場人物を演じ分ける実力と
存在感のある演技で愛されてきました。
2014年末、腸閉塞を患い診察を受けたところ
医者から「余命3日」と告げられ、緊急手術を
行いました。
術後は順調に回復しているかのように見られましたが、
今年3月末からは再入院し、末期がんとの闘病生活を
行っていたことが4月に発表されました。
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海外でも高い評価を受けた「THE WINDS OF GOD」
今井さんの代表作といえば、やはり自身が
脚本・演出・主演を務める「THE WINDS OF GOD」。
1988年より国内外で上演が行われた他、
1995年に映画化、2005年にはテレビドラマで
放映されました。
公演のラストには涙ながらに叫ぶシーンは有名で、
今井さんの強い意志がこめられている作品です。
今年4月、すっかり痩せてしまった姿を
報道陣の前に見せ、この闘病中の体では
とても舞台に立てる状態ではないことから、
無念の涙を流しながらの降板記者会見を
行いました。
ブログに寄せられた悲しみの声
彼の訃報が発表されると、ブログのコメント欄は
悲しみのコメントで埋め尽くされました。
今井さんとつながりが深かった方からの
コメントと思われるものもあり、
「神戸三宮で会った時から、ずっと大好きでした。
気さくに握手に応じてはった姿、今も覚えてます」
「兄貴、まだまだ話したいこと、ようけあったけど、
めっちゃ悔しいですわ」
など、彼との別れを惜しむ言葉が寄せられています。
今井さんのブログには訃報と共に
舞台「THE WINDS OF GOD」
キャスト・スタッフ一同、今井さんが
遺した熱い思いを込めて残りの公演に
臨むとの意気込みが綴られました。
5月1日から始まった舞台ツアーは5月31日、
沖縄市民会館で千秋楽を迎えます。
その前日、30日は同じく沖縄那覇市の
那覇市ぶんかテンブス館で行われます。
今井さんの魂とも呼べる本作品。
足を運んでみてはいかがでしょうか?