男性はパーマをしなければ美容室でカットしてはならない。
こんなルールが今まであったのをご存知ですか?
1970年代に各都道府県に通知され
「理容師法及び美容師法の運用について」で
定められていたルールが、撤廃されることになりました。
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今までなぜ男性は美容室に行けなかった?
1978年に通知された「理容師法及び美容師法の
運用について」の中では、
“美容師が、コールドパーマネントウエーブ等の
行為に伴う美容行為の一環として、
カッティングを行うことは、その対象の性別の
如何を問わず差し支えないこと。
また、女性に対するカッティングは、
コールドパーマネントウエーブ等の行為との
関連の有無にかかわらず行って差し支えないこと。
しかし、これ以外のカッティングは行ってはならないこと”
と書かれています。
簡単に言えば「美容師は、女性のカットは無条件に
して良いけれど、男性については、パーマなどを
含まないカットだけをするのはいけない」
ということです。
これは美容師はあくまでパーマや
化粧等の方法で容姿を美しくすることを目的とし
理容師は頭髪の刈込、顔そり等の方法で、
容姿を整えることを目的とする業態からスタートし
美容師の領域、理容師の領域といったものを
大きくわけていたことが背景としてあるようです。
なぜ今になって解禁することに?
だからといって、多くの男性が美容室を利用している今
このルールはナンセンスとしか言いようがないのが現実です。
理容師と美容師の資格について検討していた
政府の規制改革会議が「時代に合わない」と提言したため、
有名無実化していたものを実態に合うものに
ようやく見直されることに。
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いつから解禁?
厳密には通知違反ですが、
通知は有名無実化しているのが現状だったこのルール。
規制改革会議では「時代遅れだ」などと異論が相次ぎ、
16日に首相に答申した改革案に見直しを盛り込まれました。
政府は今月中にも閣議決定する予定で、
厚労省は通知を改め、性別に関する規制を撤廃する見通しです。