中国漁船が小笠原諸島周辺の海で、
急増しているそうです。
こちらは日本の排他的経済水域なので、
完全に日本の海域内(領土内)で無断で漁を行っている
ということです。
なぜこんな状況になっているのでしょうか?
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なぜ日本で密猟しているのか?
こうした中国漁船は日本の海で何を密猟しているのでしょうか?
彼らの狙いは「アカサンゴ」
日本近海でとれるアカサンゴは、採取量・品質ともに世界最高基準というこで、
「宝石サンゴ」と呼ばれるほど高価なものだそうです。
中国では、この日本産のアカサンゴの価格が急騰しており、
ここ10年では5倍以上になっているそうです。
アカサンゴのネックレスや指輪は、
高いものでは1000万円以上の値がつくものもあるそうです。
中国では、このアカサンゴはパンダと同じように、
「国家一級重点保護野生動物」に指定されており、
保護対象となっているため、採取は禁止されています。
そのため、このアカサンゴを狙って、中国漁船が
日本に侵入しているそうです。
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なぜ密猟がなくならないのか?
中国漁船は、明らかな日本の領域で漁をしているため、
そもそも国連の条約違反にあたります。
9月に密漁船が確認されてから、10月に入ってから200隻以上とかなり急増しています。
中国のこの密猟に対して、現在日本はどんな対策を実施しているのでしょうか。
中国では、アカサンゴの密猟については、非常に厳しく対応しており、
中国国内ではバレてしまうとかなり厳しい刑罰が実施されているそうです。
パンダと同じくらい大切にされていますので、
本当に厳しい対応になっているそうです。
しかし、一方で日本では、密猟をしたとしても、
その対応が全然「ゆるい」というのが問題だそうです。
見つかったとしても罰金を支払う意志を示せば、
釈放されるし、何度捕まったとしても特に厳しくされたりしないそうです。
罰金についても、400万くらいとそれほど高くなく、
密猟で得られる利益を考えると、リスクになっていないというのも
大きな問題の1つみたいです。
日本は、警視庁と海上保安庁が、陸と海を
大型巡視船や航空機を投入して厳戒態勢を敷いています。
また、菅官房長官も、中国側に対して抗議を行い、
再発防止の求めを実施しているそうです。
当然太田国交相からも正式な外交ルートで抗議を実施しているようです。
しかし、密猟を実施している人達は、偽装船を使ったり、
中国の管理の甘さ(ワイロが横行しているという話もあります。)
から、なかなか取り締まれていないのが現状です。
それに、密猟が見つからないように、
取った密猟品は、港に戻らず、海の上で取引しているそうです。
徹底ぶりがすさまじいです。
最後に
中国漁船に関する密猟については、
日本だけでなく、世界中で問題になっています。
おとなりの韓国やアフリカなど、
全世界に対して密猟を行っているようです。
ルールを守らないというのは問題ですが、
ここまで金儲けに向かう執念はすごいですね。。。
これを撲滅するためには、日本を含めて世界で
同じように執念をもって撲滅していかないと
厳しいように思います。