先月22日に排ガスの不正問題が発覚した
ドイツ最大手の自動車メーカー・フォルクスワーゲン。
ウィンターコルン最高経営責任者が社長を辞任し、
新たにマティアス・ミュラー氏が就任したのは
記憶に新しいですね。
フォルクスワーゲンは、対象のディーゼル車を
2016年1月よりリコールすることを発表。
同年末までにはすべての修理を完了させる予定です。
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リコール対象車
フォルクスワーゲンのミュラー最高経営責任者は
この度の排ガス問題の受けるディーゼル車の
リコールを2016年1月より開始すると発表しました。
現在判明している対象車は
VWのゴルフ
ビートル
ジェッタ
アウディA3
※いずれも2009年から15年までに発売されたもの
パサート
※14年から15年に発売されたもの
以上の計5車種。
発覚した排ガス問題
9月22日に発覚した今回の排ガス不正問題。
フォルクスワーゲンのディーゼル車に
排ガス規制逃れのため、検査を検知すると
有害物質の排出量を低減するソフトウェアが
組み込まれていました。
環境性能が高いことを売りにしてきた
フォルクスワーゲンでしたが、
実際には基準値をクリアするどころか、
その約40倍もの環境汚染物質を排出
していたことが判明しています。
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不正を見抜いたのは日本製測定器
この度のフォルクスワーゲンの不正は、
通常通りの走行をしながら計測が出来る
ポータブル測定器によって発覚しました。
その際に使われていたのは、
なんと日本製のポータブル測定器。
京都市に籍を置く堀場製作所のものでした。
世間が大型連休に入る直前の不正発覚、
堀場製作所は情報収集に追われ、
大変だったそうです。
今後の検査は厳しくなる?
フォルクスワーゲンの不正を長年見抜けなかった
ことを受け、欧米当局はディーゼル車の
排ガス試験方法をさらに厳しくする方針。
テスト項目が増えれば、今後他のメーカーにも
大きな負担がかかることとなり、コストアップも
考えられます。
さらには今回のことでクリーンディーゼル車への
イメージ悪化も避けられず、販売数が減る恐れも
あるため、いかに基準をクリアし、ディーゼル車への
信頼を取り戻していくかが今後の課題となるでしょう。
ポルシェやアウディにも不正発覚
11月20日、米環境保護局はフォルクスワーゲンへの
調査の結果、排気量の大きいディーゼル車にも
不正ソフトウェアを搭載していたことを
認めたと明らかにしました。
対象は傘下の高級車ブランド「ポルシェ」
「アウディ」など約8万5000台。
2009~16年型の8車種で、うち7車種が
「ポルシェ・カイエン」など高級車だそうです。
これに対し、フォルクスワーゲンは3000cc車に
搭載したソフトは欧州では不正に当たらないとの
確認を独当局から得たと主張しています。
米国と欧州で見解が異なるため、米環境保護局は
フォルクスワーゲンが違法性を認識していたか
どうかをさらに調べを進める方針です。
フォルクスワーゲンの不正問題については
コチラにも詳しくまとめてありますので、
あわせてご覧ください。