5日のノーベル医学・生理学賞に引き続き、
6日に発表されたノーベル物理学賞。
日本の梶田隆章さんが見事選ばれ、
2日連続で日本人が受賞となりました。
梶田さんは素粒子ニュートリノの観測で
2002年に同じ物理学賞を受けた小柴昌俊さん
弟子であり、師弟で2度目の栄光を手にしました。
Sponsored Link
受賞者発表の様子
素粒子ニュートリノの観測
今回ノーベル物理学賞に輝いた東大宇宙線
研究所の梶田隆章さんが研究していたのは、
素粒子ニュートリノについて。
物質を構成する最小単位の素粒子である
ニュートリノは、長年その実態が明かされて
きませんでした。
その理由は電子と違って電気を帯びていないために
他の物質に反応せず、地球すらもすり抜けてしまう
性質だったため。
観測は非常に困難とされ、「幽霊粒子」と
呼ばれることもあります。
梶田さんは、ニュートリノが1956年に
発見されて以降、一番の大きな謎だった
質量の有無を突き止めることに成功。
その努力が称えられ、今回の受賞に
至りました。
Sponsored Link
師へ喜びの報告
梶田さんはノーベル化学賞受賞が決まった直後、
2002年に同じくニュートリノの観測で
ノーベル化学賞を授与された、師である
小柴昌俊さんにすぐさま電話。
受賞を報告すると、小柴さんは
「私のやってきた研究をさらに進めて
くれた、受賞できてよかったね」と
愛弟子が掴んだ栄光に優しくねぎらいの
言葉をかけたそうです。
また、梶田さんは、同じくニュートリノの
観測に大きな貢献をし、2008年に眠りについた
戸塚洋二さんへと思いを馳せ、「振動の発見は
戸塚先生のご功績が大きい」と感謝を述べました。
最終日は化学賞
本日7日は17時よりノーベル化学賞が
発表となります。
日本からは、リチウムイオン二次電池の
開発に関わった水島公一さん、吉野彰さんが
受賞するのではないかと期待が高まっています。
リアルタイムでの中継も行われますので、
受賞者発表の瞬間をぜひご覧ください。