11月15日、両国国技館で行われた
プロレスラー・天龍源一郎の引退試合。
昭和のプロレスを代表する男の去り際を
一目見ようと、集まった観客は
超満員札止め1万522人。
天龍は新日本プロレスのIWGPヘビー級
王者であるオカダ・カズチカと対戦し、
敗北に終わりましたが「本当に腹いっぱいの
プロレス人生だった」と満足げにコメント。
52年間の格闘家人生に幕を引きました。
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昭和プロレスの象徴・天龍源一郎
福井県勝山市に産まれた天龍は、1963年冬に
横綱・大鵬が所属する二所ノ関部屋に入門。
翌1964年に13歳で初土俵入りしました。
その後頭角を現し、1974年初場所では
西前頭筆頭に昇進。
そして1976年、天龍に転機が訪れます。
それはジャイアント馬場との出会い。
この出会いをきっかけに、天龍は
プロレスへの転向を決断。
全日本プロレスの中心選手となりました。
1990年代にはジャイアント馬場、アントニオ
猪木両名からピンフォール勝ちを奪うという、
日本人レスラー唯一の記録を打ち立てる
大活躍を見せた天龍。
史上初めて全日本の3冠、新日本の
IWGPヘビーという両メジャー団体の
ベルトも腰に巻くなど、団体の垣根を超えた
「自由な闘争」を求めました。
その後全日本を離脱してからは異色対決を
次々に実現。
大仁田厚、神取忍らとも対戦しました。
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天龍源一郎 最後の闘い
天龍の引退試合、相手は37も年下の
新日本プロレスIWGPヘビー級王者
オカダ・カズチカ。
全盛期と同じく黒のショートタイツで
試合に臨んだ天龍は、オカダに真っ向から
激突。
延髄斬りや鋭角式パワーボムでオカダを
追い込みますが、最後はオカダの必殺技
レインメーカーを浴び意識を飛ばす天龍。
マットに大の字になり、しばらく起き上がる
ことが出来ませんでした。
試合後にマイクを持った天龍は
「俺は負けたー!」と雄たけびを一つ。
「オレは本当に腹いっぱいのプロレス人生でした。
もうこれ以上、望むことはありません。
みんな、ありがとう」
引退試合を無事終えた天龍から出た言葉は
心からの感謝の言葉。
今まで多くの仲間たちを見送ってきた天龍。
最後まで格闘家人生を全うできなかった
人たちもいます。
そんな中で、自分の足で立ってみんなから
拍手をもらってリングを降りられて幸せだと
天龍は語りました。
力士13年、プロレスラー39年。
計52年に及ぶ格闘家人生を終えた天龍源一郎。
本当にお疲れさまでした!