全国の書店で働く店員が一番売りたい本を決定する
「本屋大賞」発表の季節が今年もやってまいりました。
全国435書店の店員552人の投票によって決定する本屋大賞、
その2016年版の受賞作品がいよいよ決定です!
本屋大賞受賞作品は一体どんな本なのでしょうか?
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本屋大賞2016結果発表
順位 | 作品名 | 著者 |
1 | 羊と鋼の森 | 宮下奈都 |
2 | 君の膵臓をたべたい | 住野よる |
3 | 世界の果てのこどもたち | 中脇初枝 |
4 | 永い言い訳 | 西川美和 |
5 | 朝が来る | 辻村深月 |
6 | 王とサーカス | 米澤穂信 |
7 | 戦場のコックたち | 深緑野分 |
8 | 流 | 東山彰良 |
9 | 教団X | 中村文則 |
10 | 火花 | 又吉直樹 |
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本屋大賞は「羊と鋼の森」
本屋大賞に輝いたのは宮下奈都さんの
「羊と鋼の森(ひつじとはがねのもり)」。
http://www.amazon.co.jp/
北海道の美しい自然を舞台に、ピアノ調律に魅せられた
1人の青年・外村(とむら)と彼を取り巻く人々との日常物語。
ピアノ調律師として研鑽をつむ外村、そんな外村が担当した
双子の姉妹・和音(かずね)と由仁(ゆに)、外村を調律の世界へ
誘った調律師・板鳥(いたどり)など、主人公のみならず
周囲の人間たちも豊かに描かれた作品です。
この作品には、かつて宮下さんが北海道のトムラウシ集落で
1年間暮らした経験が活かされており、ふもとの町に1軒だけある
本屋で当時(2013年)本屋大賞受賞作だった「海賊とよばれた男」を
見て、「いつかこの本屋に自分の本を置いてもらえたら…」と
夢見ていた時期もあったそうです。
今年の夏にはまたトムラウシを訪ねる予定があるため、
その際に大賞を受賞した自分の「羊と鋼の森」が並んでいないか
楽しみにしていると語りました。
宮下さんは2012年にも著書「誰かが足りない」で
ノミネートされており、その時は7位に。
「ノミネートしてもらえただけでも本当に嬉しかった」と語った宮下さん。
今回は見事大賞を獲得できて素敵な笑顔を見せて下さいました。
宮下奈都の著書
「誰かが足りない」
http://www.amazon.co.jp/
評判のレストラン「ハライ」にたまたま居合わせた
客たちそれぞれの物語を描く作品。
「スコーレNo.4」
http://www.amazon.co.jp/
自分は平凡だと思い生きている女の子・津川麻子が
少女から大人へ成長していく中で自分の一番大切なものに
気づいていくお話。
「はじめからその話をすればよかった」
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宮下奈都さん初のエッセイ集。
好きな本や音楽、大切な三人の子供たちとの暮らしを
紡いだ身辺雑記となっています。
この他にも20冊以上の著書がある宮下さん。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!
また、本屋大賞ノミネート作品はどれも素敵な本ばかり。
第53回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピース又吉さんの
「火花」も10位にランクインされています。
全国書店員たちのおすすめ本、読破にチャレンジしてみては?
過去の本屋大賞受賞作品
年 | 作品名 | 著者 |
2015 | 鹿の王 | 上橋菜穂子 |
2014 | 村上海賊の娘 | 和田竜 |
2013 | 海賊とよばれた男 | 百田尚樹 |
2012 | 舟を編む | 三浦しをん |
2011 | 謎解きはディナーのあとで | 東川篤哉 |
2010 | 天地明察 | 冲方丁 |