4月頭に25年ぶりの値上げを決行した赤城乳業の
主力商品「ガリガリ君」。
その際放送された社長を筆頭とした社員たちによるお詫びCMは
一時期話題を集めました。
今回の値上げにより売り上げに影響がでることを危惧していた赤城乳業。
しかし、4月の暫定データはなんと前年比10%増!
CMを通じて赤城乳業の誠意が消費者たちに届いたようです。
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話題になったお詫びCM
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流れている歌は高田渡さんが45年前に発表したフォークソング「値上げ」。
映像自体は神妙な面持ちの赤城乳業社員一同が頭を下げるだけの
物なのですが、この歌が絶妙にマッチ。
「値上げはぜんぜん考えぬ」と値上げ否定から始まりますが、
最終的には「値上げにふみきろう」と、苦しみながら値上げを
決行することとなった赤城乳業にぴったりの曲となっています。
このCMは4月1日、2日の2日間だけオンエアされ話題になりました。
さらにYouTubeでも公開されており、その再生回数は2日14時時点で
10万回を突破。
本来ならばこっそりと行いたいはずの値上げを堂々と真正面から
消費者たちに謝る赤城乳業の潔さが高く評価され、
「値上げしてもガリガリ君を買い続けたい」という消費者も多いようです。
高田渡「値上げ」歌詞(CMサイズ)
値上げは ぜんぜん考えぬ
年内 値上げは考えぬ
今のところ
値上げはみおくりたい
すぐに 値上げを認めない値上げの時期は考えたい
値上げを認めたわけではない
すぐに値上げはしたくない
値上げには消極的であるが
年内 値上げもやむを得ぬ
近く 値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ
値上げにふみきろう
ガリガリ君25年ぶり値上げ
年間4億1000万本を販売する、赤城乳業の主力アイスキャンデー「ガリガリ君」。
原材料やスティックなど包装資材の価格高騰などの原因により、4月1日出荷分より
ガリガリ君1本60円から70円へ、10円の値上げが行われました。
値上げが行われたのは1990年以来25年ぶりのこと。
値上げ対象商品
商品名 | 値上げ前 | 値上げ後 |
ガリガリ君(全品) | 60円 | 70円 |
ブラック | 60円 | 70円 |
スーパーソフト チョコバニラ | 150円 | 160円 |
パフェデザート(全品) | 300円 | 330円 |
グランパフェ ア・ラ・モード チョコ&バニラ・いちご&バニラ |
300円 | 330円 |
ガリガリ君 ソーダ | 300円 | 330円 |
ガリガリ君リッチ ミルクミルク | 300円 | 330円 |
ガツン、と みかん・香るもも・グレープフルーツ |
300円 | 330円 |
ブラック | 300円 | 330円 |
チョコミント | 300円 | 330円 |
練乳最後まで赤城しぐれ | 300円 | 330円 |
値上げは苦渋の決断
「世界的な食品需要の変化」「物流費の高位安定」
「原材料やスティックなど包装資材の価格高騰」「人件費高騰」…
様々な要因が絡み合い、今回の値上げを決断したと言う赤城乳業。
2015年は利益があがらず限界だったようで、1年見送った上で
今年の値上げに踏み切ったとのこと。
ガリガリ君の「60円死守」は赤城乳業の理念とも呼べるものであり、
7~8年前から議論され続けてきたもののここまで何とか値上げせずに
販売し続けてきましたが、限界となったようです。
会社としても非常につらい決断を誠心誠意CMでお詫びした後、
世間からの厳しい声を覚悟していたという赤城乳業。
しかし、赤城乳業を待ち受けていたのは思っていたよりも
好印象の反応でした。
たった10円のねあげのために会社をあげてのお詫びCMを作り
放送した赤城乳業にはバッシングよりも応援の声が多く寄せられたのです。
結果、値上げ後1か月間の売り上げは暫定で10%増加。
4月25日に発売開始されたガリガリ君キウイ味・ライチ味の売れゆきも
好調のようです。
しかし、メーカーとしては「今年はソーダ味のガリガリ君を積極的に食べてほしい」
と語る赤城乳業。
今年の夏は昔から慣れ親しまれてきたソーダ味を食べて
赤城乳業を応援、なんてことも良いかもしれませんね。