5月2日、ベルギー・リエージュ大学は発見した
太陽系外惑星が地球に似た環境である可能性があるとして
生命体が存在しているかもしれないと発表しました。
発見された惑星は3つ。
もしかすると将来人類の移住先になるかもしれません!
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発見された3つの太陽系外惑星
今回発見された3つの太陽系外惑星はなぜ生命がいる可能性があると
判断されたのでしょうか?
その理由はこの3惑星は太陽のような主星「TRAPPIST-1」の周りを
周回する惑星であり、その主星との距離が地球と似ているとのこと。
少なくとも2つの星にはハビタブルゾーン(生命居住可能領域)が
あるとみられています。
今回の発見はチリにあるトラピスト望遠鏡によるもので、
近赤外線を捉えることによって発見できたとのことです。
昼も夜も薄暗い星?
この3惑星の主星となっている惑星は太陽のような恒星ではなく、
「褐色矮星」なので太陽ほどの熱は持っていません。
大きさを見比べても太陽よりとても小さいことがわかりますね。
しかし「TRAPPIST-1」が小さいことによって、惑星たちとの距離は
地球と太陽の距離より近くなりますが熱すぎることも寒すぎることもないようです。
さらにこのうち2つは地球と太陽の距離の1.1%と1.5%という
非常に近い距離で恒星を周回しており、このことから惑星の片面は
かなり高温であることが考えられますが、もう片面には水が存在している
可能性が高くなっています。
この惑星たちは昼と夜が固定されている可能性があり、
さらに主星が褐色矮星であるためずっと薄暗い夕焼けのような
空が続いているかもしれないそうです。
この惑星調査にあたっての一番の幸運は40光年という
近い距離にあること。
この距離の星は最新技術で大気圏の分析が可能であるため、
現在開発がすすめられているNASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を
用いて2018年以降に本格的な調査を始めるそうです。
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ハビタブルゾーンとは
さきほど「生命居住可能領域」とご説明したハビタブルゾーン。
その名の通り宇宙上で生命が存在できる領域を指し、
水が液体状で存在できる温度の領域であることが
条件として数えられます。
太陽系の惑星では、地球の公転軌道程度の距離に
存在する惑星ならば温度を満たしているようです。
その他、メタンや二酸化炭素が液体で存在できる領域も
含まれており、ハビタブルゾーンよりもさらに生命の維持に
適した条件を持つ領域は「ゴルディロックスゾーン」と
呼ばれています。
太陽系外に足をのばせば、これからまだまだ地球に似た
惑星が見つかるかもしれませんね!
宇宙の新たな発見が楽しみです。