今月末5月31日、火星が地球に最接近。
これまでにも火星が地球に近づいたことはありますが、
過去11年で最も近づくとのこと。
火星観測がしやすい期間やライブ中継など、
気になる情報をお届けします!
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火星最接近ライブ中継
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ウェザーニュースでは5月31日の20時〜23時の時間帯でライブ中継を行います。
残念ながらお天気の都合上曇って見えないという方は
中継動画で火星最接近をお楽しみくださいね。
11年ぶり火星の最接近
今回の最接近時の火星と地球の距離は7,528万キロメートル。
この距離は2005年の6942万キロメートル以来最も近い距離となります。
火星は5月18日あたりから6月3日にかけてが見頃。
南の空に低く浮かぶさそり座のアンタレスが目印で、
その近くにいつもよりも大きく輝く火星が見つかるはずです。
とくに5月22日は太陽と地球と火星がまっすぐに並ぶ「衝(しょう)」を
迎えるため、一晩中見やすくなり観測の絶好のチャンス。
22日を逃しても、観測チャンスは約2週間もあるため
晴れてる日にはぜひ夜空を見てみてください。
特に最も近づく5月31日の夜はぜひ観測を。
2003年以降約780日(約2年2か月)ごとに地球に接近している火星。
なぜ火星との接近距離が毎回違うのかというと、地球の公転軌道が
ほぼ円形であるのに対し、火星の軌道はやや楕円形であるため。
また、会合周期がちょうど2年ではなく2年2か月という点も、
毎回接近の距離が違う原因となっています。
これまでの火星の接近距離
最接近日 | 最近距離 |
2003年8月27日 | 5576万キロメートル |
2005年10月30日 | 6942万キロメートル |
2007年12月18日 | 8817万キロメートル |
2010年1月27日 | 9933万キロメートル |
2012年3月5日 | 10078万キロメートル |
2014年4月14日 | 9239万キロメートル |
2016年5月31日 | 7528万キロメートル |
2003年8月の火星接近時の様子
この時は約6万年ぶりの大接近とされ、さらにここまで
近づくのはこの先280年以上訪れないと言われ話題になりました。
今回は2003年ほど大きくは見えませんが、かなりはっきり
見ることができるのではないかと思われます。
2018年はさらに接近?
火星が今年2016年よりもさらに近づくとされているのが、
次の接近時の2018年7月末。
その距離はなんと5759万キロメートルにまで近づき、
6000万キロメートルを切るのは2003年から15年ぶりのこと。
今年も十分見やすい条件ですが、大接近の観測チャンスが
2年後にも迫っています。
このチャンスにぜひとも夜空を見上げてみてくださいね!