5月24日、プロ野球チーム北海道日本ハムファイターズが
新球場を建設し現在の本拠地・札幌ドームから移転する構想を
進めていることが明らかになりました。
2003年から慣れ親しんできた札幌ドームからの移転には
一体どんな理由があるのでしょうか?
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日本ハム本拠地移転の理由
日本ハムが札幌ドームから本拠地を移転する最大の理由として
その使用料が大きな負担となっていることがあります。
日本ハムの1試合あたりの使用料はなんと1600万円。
しかしこれは基本使用料であり、その他清掃代や警備代など
別途支払っている金額もあります。
日本ハムが年間で支払っている金額は約13億円とも
言われています。
さらに札幌ドーム内の飲食店の運営は日本ハムではなく
札幌ドームなので、一切売り上げは入ってきません。
日本ハムグッズは札幌ドームに卸して販売する形と
なっているようです。
また、サッカーやコンサートなど多目的の使用を
想定したつくりになっているため、「野球観戦の臨場感を
損なっている」、「観客席の傾斜がきつい」との指摘も
以前からあったようです。
この問題については日本ハムが改修を行うわけにもいかず、
さらによりよい野球観戦環境を作り上げるためにも
自前の球場が必要だと言う判断に至ったのかもしれませんね。
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新本拠地の候補地
新拠点となる球場設立の候補地は
- 北海道大学構内(札幌市北区)
- 「きたひろしま総合運動公園」予定地(北広島市)
- 札幌市の真駒内地区(南区)
などが挙げられています。
球場の構想は、天然芝を採用した野球専用のグラウンドで
3万人を収容。
周辺にはフットサルコートなどのスポーツ施設を併設し、
大型商業施設を誘致して食事なども楽しめる場所に
作り上げる予定。
その他、大規模な国際イベントにも対応できるよう
会議場を建設する可能性もあります。
総工費は開閉式の屋根をつけるかどうかで200億~
500億円と幅があるようです。
候補地は本年度中にも決定し、2023年の開場を
目指したいとしています。
札幌ドームは値下げ予定なし?
日本ハムからの使用料は札幌ドームの売り上げの3分の1を
占めており、所有する札幌市にとっては大きな痛手。
同市の秋元市長は日本ハムの候補地に対し、
「できれば札幌市内に建設を考えてほしい」と
コメントしています。
また、「新球場が建設された場合の経営への影響を考えねば」と
発言したものの、使用料を引き下げて札幌ドームに
引き留める考えは否定しています。
札幌ドームはサッカーの北海道コンサドーレ札幌の
本拠地にもなっており、こちらも使用料に圧迫され
強化費に資金を使えないという問題を抱えています。
もしも日本ハムに感化されてコンサドーレも移転…
なんてことになれば札幌ドームは大打撃。
コンサートなども多く行われている札幌ドームですが、
日本ハムの移転が今後の経営にどう響くのかが注目されています。