橋下市長が最高顧問を務める大阪維新の会に所属する、
上西小百合議員が3月13日本会議を体調がよくないことで
欠席したのにも関わらず、旅行にいったと疑惑を持たれています。
そのことについて、4月3日、橋下市長同席の中、
記者会見が行われました。
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国会の本会議を欠席したのにも関わらず旅行
先月3月13日に行われた、予算案採決の衆院本会議を
「急性胃腸炎」の診断書を提出し欠席されました。
その後、当日そのまま京都へ向かい、
3月14日~15の間、京都の高級旅館の
温泉旅行に出掛けられたと見られています。
さらには、欠席した前日の12日の夜に、
ショーなどを開催するお店を含め
3軒はしごしたことも明らかになってきました。
これに対して、テレビ報道記者の取材をした際、
「事務所を通してください、それ以外は取材拒否」
と一方的で横柄な態度をされていました。
それを見た、橋下市長は、JR大阪駅近くの演説で
下記のように述べておられます。
13日に、本会議を欠席したのにも関わらず、
その翌日14、15日は、元気になったからといって、
温泉旅行ですか。国会議員としてあるまじき行為です。
僕はそういった人間が一番許せない典型例です。もう辞めてもらったほうがいいですね。
しかし、報道に対して上西小百合議員は、
FAXやfacebookにて身の潔白を主張しています。
報道されたような『旅行に出掛けた』というような
事実はなく、(自宅で)療養に専念させていただいた
4月4日 記者会見
報道されていることが事実なのか、
上西議員の主張が事実なのか。
世間を騒がせているこの問題について、
橋下市長が同席の上、記者会見が行われました。
「選挙運動中の為、開催が遅れたことをお詫びします。」
「上西小百合の件について上西からの説明と皆さんの質問にお答えします。」
記者会見は、4月4日、橋下市長の挨拶から始まりました。
上西議員から事の経緯を
下記のように主張されました。
- 報道のとおり3月13日は体調が良くなく本会議を欠席した。
- 数日前から芳しくなく、とても採決に耐えうる状態ではななかった。
- 医療機関から診断書を貰い提出の上、休暇を取らせていただいた。
- 14~15日の「旅行していた」という事実は決してございません。
- これは遊びではなく仕事であった。
- 診断書では3日間の療養が必要との事でしたので、
- 14日は自宅で療養し、その3日後にあたる15日は、
- おかげで体調も回復したために、地元行事などに参加し
夜には以前から約束していた宮津に出向い
有権者の方へのお礼、与謝野町長らと同席し、会食した。
「どうして今までそういったことを発信してこなかったのか」
という記者からの質問に対して、直接来られた3記者へ
「行っていません」と説明を行った上、文書でも誠実に回答した。
また、人通りの多い商店街を歩いていると
突如カメラをかついだ5人が駆けより
通行人や事務所スタッフに当たったりする有様で
収集がつかないため「ここでは迷惑が掛かるので
時間と場所を決めてやって頂きたい」とお願いしたことが
結果的に横柄な態度になってしまったとことを話します。
上西議員の主張に対して
取材陣通行人にあたった事実はあったものの、その場で謝罪をした。
事務所スタッフに何度も当たったなどは、当方ではないという認識であると回答。
橋下市長は、上西の態度にも問題があるが、一人に対して5台のカメラクルーで
それも、複数社ではなく1社のクルーで囲むのは問題があるのではないかと指摘する。
その後の会見内容から、上西議員が取られた行動や心理など、
時系列で分かるようになってきました。
上西小百合議員の行動
12日
昼に医者に診断してもらい、夕方には少し収まった。
その際に、封をしたままの診断書を貰っていた。
1ヶ月以上前から先輩議員との約束があった。
専門分野でいつもより相談していた。
食べたり飲んだりするわけではないが、
約束していた為、いこうと思った。
先輩議員お連れの方の要望のお店の時間まで
少し時間があったので、1軒目のお店に入った。
しかし、食べ物や飲み物は一切手を
つけていない状態だった。
2軒目は、先輩議員のお連れの方が要望する、
ショーを開催するお店です。
ここでもソフトドリンクを注文しましたが、
これも手をつけずにいた。
上西議員は、いつも外食して宿舎に戻り、
朝7時には、宿舎を出て議員会館へ向かう生活でいるよう。
12日夜10時~11時に宿舎に戻った。
宿舎に戻っても、体調の為か一睡もできない状態で、宿舎には、
食べ物や栄養ドリンク等もない為、療養できないと思い、
家族がいて馴染みのある大阪にで休もうと判断した。
13日
体調が良くならないため、本会議を欠席することを決め、
休暇届と診断書を提出した。
本来提出の必要はないが、自ら提出した。
そのまま提出したため、中身は見ていない。
診断書は、会社勤め時代から、
何かあった度に、診断書を取る習慣だった。
今回も、万が一の為に、取った。
宿舎からタクシーで東京駅に行き、
9時ごろ出発の新幹線で地元の大阪へ向かう。
大阪に着き、実家ではなく、
一人暮らしの部屋に戻った。
その時、秘書に新大阪駅まで車で迎えに来てもらい、
自宅まで送ってもらった。
実家は一人暮らしの部屋から
車でおよそ30~40分くらいの距離。
さほど遠くないので、
実家ではなく自分の部屋に戻った。
14日
元々、地元行事の予定が入っていたが、
自宅で療養する為、秘書が代理で出席。
地元行事というのは、いろいろな種類があり、
例えば式典、公民館のオープニングの式典など。
通常、日程や時間がかぶってしまう場合も多く、
その場合は、冒頭だけ議員が出席し、
後は、秘書が出席するというのが
通常よくある活動である。
今回の家城秘書は、元々14日午前中まで休暇で、
午後には、別件の後援会会長の会社に
伺う予定がある為に、別のもう一人の秘書が
地元行事への代理出席した。
上西議員は、自宅で休んでおり、
誰とも会っていないために、
それを証明することは出来ない。
15日
午前中は大阪府吹田市議選の
候補予定者の事務所開きに参加。
選挙のお礼での宮津への訪問が予定していた。
宮津や関西一円を上西議員が取りまとめたわけでもなく
どうして宮津かというと、秘書の実家が宮津にあり、
親戚一同が選挙に協力してもらったため、そのお礼である。
秘書の運転する車で移動して、
午後3時30分くらいに京都・宮津にある
秘書のお兄さんのお店に到着。
これから会う方々をお店の中で待っていた。
その後、4時ごろに与謝野町議会議員の方々と合流し、
4時30分くらいに別のお店へ移動し、会食した。
会食ではほとんど手をつけていなかった。
会食が終わり、自分の車をお兄さんのお店に
置いていたので、そこまで送ってもらった。
その際に、このまま帰るのも何だからということで、
1~2時間ほどお話し解散した。
その夜は秘書の実母の家に泊まった。
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会見まとめ
長時間に及ぶ会見では、一方的な会見ではなく、
橋下市長・上西議員・報道陣の中で、
非常に密度の高い、確信に迫ったお話が繰り広げられました。
上西議員は、報道陣そして橋下市長からの
質問に答えながら、12日~15日までの
行動を細かく説明しておりました。
上西議員としては、報道された内容の事実はなく、
本当に体調が良くなかった。
しかし、その一連の行動が皆さんの誤解を招く原因であったと
謝罪をされています。
さらに報道陣や橋下市長は、
秘書の行動についても言及します。
大阪・心斎橋の商店街で、カメラクルー5名に囲まれた際、
通行人にも迷惑をかける為に、秘書は、クルーらに対し声を
荒げた行動を取られました。
その行動や言葉遣いは、ちょっと行き過ぎであり、
国会議員の秘書としてあるまじき言動、
これは、指導不足の為、再指導すると
橋下市長は謝罪をしました。
しかし、それも1社のみのクルーで人通りの多い商店街の中、
1人を囲んだ取材体制なのは、問題であると
報道陣に対して追求します。
報道されたような旅行していたという、事実の裏は取れていないですが、
いずれにしても、態度や振る舞いは、問題であり、その処分については、
持ち帰ってから結論を出す。
と記者会見内で橋下市長が言い長時間に及ぶ会見は終了しました。
その後の処分の結果
会見後、検討を行った橋下市長は、
街頭演説の中で、橋下市長が最高顧問を務める
「大阪維新の会」の除名処分を発表しました。
除名の理由については下記のように述べています。
一連の行動は極めて不可解な行動であり、
さらに日頃の言動については問題が多く、
現在大阪維新の会府議団預かりとして
指導を受けているところであるが改善の見込みは全くなく、
また被処分者の当該秘書の言動について
問題があることも数多く指摘されている。納税者の視点で税の使い方を厳しくチェックすることを
原点とする大阪維新の会としては、
被処分者及び当該秘書の給与に対して
国民の税金を充てることを是認できない。
これは、橋下市長が最高顧問を務める
「地域政党」である「大阪維新の会」が下した処分で、
上西議員が所属する国政政党「維新の党」の
判断は改めて下されるそうです。
その後、4月5日に維新の党でも協議が行われ、
4月4日付けで、上西小百合議員を
除名・除籍処分すると発表されました。
理由は、やはり橋下市長と同じく、
有権者の方へ不安を抱かせる一連の言動に問題があり、
党ののイメージは大きく損ねられた為としています。
大阪維新の会、維新の党、両方で
除名処分になった上西元議員。
本人としては、任期を全うしたい、議員を続けたい、
と言っており、まだ議席を返還していないようです。
その為、維新の党は、議席を返還要求をしていますが、
本人が無所属でやると言えばこちらとしてはどうしようもない、と
話しています。
まだ、この一件が終わりそうもなく、
今後の行方も気になります。