東京都内で11日午前より、
日本と韓国の外務省局長級協議が始まり、
22日に都内で行われる日韓国交正常化50周年に
合わせて開催される式典への両国政府の出席者
などについて話し合われました。
日韓の外務省局長級協議は
今年3月以来の約3ヶ月ぶりですが、
50周年式典前とあって、
注目を集めています。
その背景には、
日韓関係改善を求める韓国側の意向が
垣間見られます。
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朴政権発足以来初の韓国外相訪日
協議の中で、
韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相の訪日が
検討されており、
岸田文雄外相との会談についても
調整されると見られています。
現時点では詳しい内容はまだ決まっていないようですが、
実現されると、
2013年の朴槿恵(パク・クネ)政権発足以降
初の韓国外相の訪日
になります。
22日の式典は、東京だけでなく、ソウルでも
在韓日本大使館主催の行事が行われる予定で、
日本側も尹外相と同格の高官を派遣することを
検討しています。
また両行事には、安倍晋三首相は東京で、
朴大統領はソウルでの式典に出席するよう
検討されていますが、
実現するかはまだわかっておりません。
11日の協議には、日本側は外務省の
伊原純一アジア大洋州局長が、
韓国側は韓国外交省の李相徳
(イ・サンドク)東北アジア局長が出席。
協議内容について、式典出席者や尹外相の訪日検討の他、
韓国が日本に前向きな対応を求める従軍慰安婦問題や、
2013年から続く福島県など8県の水産物輸入禁止措置
などの問題についても意見交換されましたが、
今後も定期的に協議を続けていくことになりました。
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問題山積の日韓関係、今後の展望は?
韓国では、現在感染が拡大している
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの
影響が広がっており、政府はその対応に追われています。
また、朴大統領もこの影響で14日から予定していた
訪米の延期を10日に発表しています。
円安の影響に拍車をかけて、MERSの影響もあり、
訪韓日本人観光客の減少傾向も未だ収まっていません。
柔軟な対日外交が必要との意見が強まっている韓国。
5月には朴大統領も、日韓関係について歴史問題とは切り離し、
安全保障や経済問題などに対応していく方針を表明しています。
50周年式典をはじめ、今後日韓関係改善なるか、注目を集めています。