8月20日夜、ギリシャのチプラス首相は
テレビ演説にて突然の辞任を宣言。
これまでに自身が行った政治について
国民に信を問いたいとのこと。
財政緊縮策や構造改革の実施など、
ユーロから金融支援を受けるために
まだまだクリアせねばならないことが
山積みのギリシャ。
このタイミングでの辞職ははたして
どんな影響をもたらすのでしょうか?
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突然の辞任発表
チプラス首相は20日夜、首都アテネで
テレビ演説を行い、自らの辞任を発表し
早期に議会選挙を行うことを国民に
伝えました。
また、パブロプロス大統領にも
辞表を提出。
これまで反緊縮策を謳い支持を
受けていたチプラス首相は、
この度EU側からの金融支援と
引き換えに財政緊縮策と構造改革の
実施を受諾。
このことから国民のみならず与党内
からも反発があり、今回の辞職に
至ったと推測されます。
なお、総選挙はおそらく9月に行われると
見られています。
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続投は諦めていない?
チプラス首相は今回辞職しましたが、
次の総選挙で再当選し、仕切り直しを
したいのではないかという見方も。
確かに現在のバラバラな与党を
そのまま率いるよりは、良い方法の
ように思えますが、国民の反発が
高まっているため再当選できない
可能性も孕んだ危険な賭けのように
見えます。
EUの反応は?
今回のチプラス首相の辞任に対し、
EUのユーロ圏財務相会合の議長、
デイセルブルーム氏は「ギリシャが
ユーロ圏との約束を守るかが重要」と
改革を確実に行うように釘刺し。
また、次の選挙で発足する新しい
議会への期待も示していました。
この時期でのチプラス首相の辞任。
ギリシャがEUとの約束を守り、
構造改革を滞りなく進められるのかが
少し不安になってしまいますね…。